日米の中銀会合を来週に控え様子見か
掲載日:2025.09.12
本日のポイント
- 独・ナーゲル独連銀総裁の発言
- 米・9月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
11日のNY市場では、ドル円は147.9円台でオープン。21:30に発表された米・8月消費者物価指数(CPI)は、前月比が市場予想を上回ったことを受けて発表直後にドル買いが発生。ドル円は一時148.18円まで上昇したが、すぐに反落。25時にはこの日の安値となる146.98円まで値を下げた。反落した背景には、CPIの前年同月比やコア指数が市場予想通りだったため強い買いには至らなかったことがあげられる。同時刻に発表された米・前週分新規失業保険申請件数が市場予想を上回ったことで、労働市場への警戒感が増加したことも要因と考えられる。ドル売りの後は方向感なく推移。ユーロドルは米CPI発表後に一時1.1659ドルまで下落したものの、反騰し1.1746ドルの高値を付けた。前述の米国指標の影響に加えて、ラガルドECB総裁の記者会見で利下げサイクルの終了を示唆する発言があったことも影響し、ドル売りユーロ買いとなった。
本日の東京市場では、来週に控えるFOMCや日銀の金融政策決定会合を睨んだ様子見の影響か、小幅な値動きとなった。ドル円はややドル買い傾向で推移したが、147円台前半での値動きに収まった。ユーロドルは方向感に欠ける値動きで、1.173ドル前後で推移。昨日発表されたCPIは市場予想とあまり乖離せず、新たなトレンドを作る材料とはならなかった。
本日は17:15にナーゲル独連銀総裁の発言が予定されている。同氏はECBのメンバーの一人。昨日ECBで2会合連続となる政策金利の据え置きが発表されたが、同氏はこれまでも追加利下げは難しいと発言をしてきた人物である。昨日のラガルドECB総裁の記者会見に続き、利下げサイクル終了をうかがわせる発言があればユーロ買いの材料となる可能性がある。また、23:00には、米・9月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が発表される。同指標は、ミシガン大学が約500人への電話調査を元に消費者信頼感指数をまとめたもの。高い数値は消費者の楽観的な見方が強いことを示す。今回発表される9月分の市場予想は58.0で、前回の58.2から減少する見込み。市場予想を下回る下落となればドル売り材料となる可能性がある一方で、予想に反して前回を上回る結果となればドル買いの可能性がある。来週の日米それぞれの中銀会合を睨む値動きが予想されるものの、指標による値動きが発生する可能性があることも注意しておきたい。