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ドル買い一服するも大きく値を下げず小幅な値動き

ドル買い一服するも大きく値を下げず小幅な値動き

ドル買い一服するも大きく値を下げず小幅な値動き

掲載日:2025.09.26

本日のポイント

  1. 1 米・8月PCEデフレーター
  2. 2 ボウマンFRB副議長の講演

25日のNY市場では、21:30に発表された米・第2四半期GDP(確報値)が市場予想を超えていたことをきっかけにドルが強く買われた。同指標は、改定値通りの3.3%が見込まれていたものの、結果は3.8%と大幅な上方改定となった。発表後からNY市場後半までドル買いが続き、ドル円は149.92円と、8月1日以来の高値を付けた。また、ユーロドルは1.16ドル台半ばまで下落している。GDP発表後、ゴールドも下落したが通貨ペアほどは動いておらず、前日の安値を割らずに下げ止まった。

本日の東京市場では、小幅に推移する中、ユーロがドル・円に対してやや値を上げた。朝方はトランプ大統領の関税に関する発言を受けてややドル買いが強まる場面もあったが買いは続かず。ドル円はこの発言を受けて149.95円まで上昇し昨日の高値を僅かに更新したが、149.63円まで反落。その後は149円台後半の高値圏で方向感なく推移した。ユーロドルでもトランプ大統領の発言によるドル買い傾向がわずかに見られたが、ドル円ほどの影響はみられなかった。東京市場を通して緩やかな上昇を続け、1.1681ドルの高値を付けた。ユーロ円は174円台後半で高止まりしている。

本日の指標は、21:30に米・8月PCEデフレーターが発表される。同指標は、全米のすべての国内個人消費物価の平均的上昇を示す指標だ。PCEデフレーターから食品とエネルギーを除いたコアPCEデフレーターも同時に発表され、FRBはコア指数の方をより重視しているとされる。今回の市場予想はPCEデフレーターが2.7%(前年同月比)で、前月の2.6%から小幅に伸び幅が増加する見込み。コア指数の予想は2.9%で前月と同程度と見られている。最近の指標では個人消費が伸びている傾向が伺えるだけに注目が集まる。また、26:00からはボウマンFRB副議長の講演が予定されている。ハト派で知られる同氏は、大幅利下げを主張するミランFRB理事には同調していないが、昨日、年内に0.25%の利下げを3回実施すべきと主張した上で、その理由として「労働市場は予想以上に脆弱だ」と述べている。現在、市場ではドル買い傾向になっているが、同氏が本日の講演で追加利下げの必要性について強く訴えた場合、ドルの上値を抑えることになる可能性がある。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。