米政府の閉鎖懸念でドル売り強まる
掲載日:2025.10.01
本日のポイント
- 米・9月ADP雇用統計
- 米・9月ISM製造業景況指数
30日のNY市場では、米国政府機関の一部閉鎖の可能性によるリスクオンや日銀の利上げ観測により円買いが盛んになった様子。23:00に発表された米・8月JOLTS求人件数は市場予想を上回る結果となったが、ドル買いには至らなかった。むしろ同時刻に発表された米国・8月消費者信頼感指数(コンファレンスボード)の結果が市場予想を下回ったことでドル売りが強まった。米政府閉鎖懸念でドル売り材料に反応しやすい地合いか。ドル円は同指標発表後147.68円まで下落。ロンドン市場につけた147.84円を下抜け、日通しの安値を付けた。ロンドン市場前半で上昇していたユーロドルはNY市場序盤で押し目を試していたが、23:00の指標発表後に上昇。日通し高値の1.1761ドルに並んだ。なお、その後は徐々に値を下げる展開となった。
本日の東京市場では、ドル円は仲値前に148.22円まで上昇したものの、その後は反落。15:30時点で147.32円まで値を落とし、9月19日以来の安値となった。一方、ユーロドルでは午前中は方向感に欠けほとんど値動きが見られなかったが、午後に上昇し昨日の高値に並んだ。東京市場閉場後の15:30以降もドル売り円買い傾向は継続している。
本日の指標は、21:15から米・9月ADP雇用統計が発表される。同指標は、民間調査会社のADP社が、自社の顧客である全米約40万社の給与データから民間の非農業部門雇用者数の増減を調査した指標。労働省が発表する雇用統計よりも先に発表されるため、雇用統計の先行指標として注目される。今回の市場予想は5.0万人で前月の5.4万人から減少する見込み。昨日発表されたJOLTS求人件数の結果は上振れしていたものの、労働市場の悪化懸念は依然として継続している。米国政府閉鎖の影響で雇用統計の発表が延期される可能性もあるため、今回は通常以上に注目を集めることが考えられる。結果が市場予想を下回ればドル売り加速の可能性も想定しておきたい。また、23:00には米・9月ISM製造業景況指数が発表される。今回の市場予想は49.0で、前回の48.7から小幅に上昇する見込み。予想に反して前回結果を下回ればドル売り材料、予想から上振れし分水嶺である50を上回ることがあればドル買い材料となる。発表直後の値動きを注意深く見守りたい。