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様子見ムードからか小幅な値動き

様子見ムードからか小幅な値動き

様子見ムードからか小幅な値動き

掲載日:2025.10.02

本日のポイント

  1. 1 欧・8月失業率
  2. 2 米・9月チャレンジャー人員削減数

1日のNY市場では、序盤はドル売り傾向だったが、その後ドルが持ち直した。21:15に発表された米・9月ADP雇用統計では、市場予想が5.0万人の増加を見込んでいた中、結果は-3.2万人と予想に反して減少したことを受けてドル売りが強まった。しかし、23:00に発表された米・9月ISM製造業景況指数が予想を上回ったことから反発。ADP雇用統計発表後に146.58円まで下落したドル円は、147.25円まで上昇した。終盤は147円台前半で小幅な値動きとなった。ユーロドルは一時1.1768ドルまで上昇するも、その後1.1716ドルまで下落し日通し安値に並んだ。

本日の東京市場では、為替は全体的に方向感に欠ける値動きとなった。15:35に予定されている内田日銀副総裁の発言を控えての様子見ムードか。今月末の日銀金融政策決定会合で日銀が利上げするか見極めたいとの思惑が強まっている。9月29日に行われた野口日銀審議委員の講演では、利上げの可能性に言及されたことから円買いが強まったこともあり、本日の内田日銀副総裁の発言でも利上げの可能性が示唆されるような発言があった場合、円高圧力がさらに強まる可能性が高い。ドル円は序盤に147.32円まで上昇したものの買いは続かず、147.00円を挟んで小幅に推移した。ユーロドルは朝方から昼過ぎまで売られ1.1729ドルまで下落したが、その後は1.1739ドルまで値を戻して東京市場を終えた。

本日の指標は18:00に欧・8月失業率の発表が予定されている。同指標はユーロ圏の労働力人口に占める失業者の割合を算出した指標である。ユーロ圏の失業率は過去最低水準での低迷が継続している。また、前月分の発表時には4月、5月、6月分が下方修正されている。今回の市場予想は6.2%で前月と同程度となる見込み。市場予想を下回ることがあればユーロ売りの材料とされる可能性があるが、上回ればユーロ買いが強まる可能性があるため注意したい。また、20:30には米・9月チャレンジャー人員削減数が発表される。市場に対する影響は発生しにくい指標ではあるが、本日は新規失業保険申請件数などの米国政府が発表する経済指標が延期されている影響でめぼしい指標発表予定がないため、普段以上に注目される可能性があるため注意したい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。