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米政府閉鎖が金融政策に影響をもたらすか見極めたい

米政府閉鎖が金融政策に影響をもたらすか見極めたい

米政府閉鎖が金融政策に影響をもたらすか見極めたい

掲載日:2025.10.03

本日のポイント

  1. 1 米・重要人物の発言
  2. 2 米・9月ISM非製造業景況指数

2日のNY市場では、米国の予算協議や政府機関閉鎖の中で米国の実体経済への影響などに対する懸念が強い中、前半はドル買い傾向で推移した。ドル円は前日にサポートされた146.6円付近で反発し上昇。147円台半ばでは上値重く、NY市場後半は147円台前半で小幅な値動きとなった。ユーロドルでは9月25日から上値の重さが目立っている1.17ドル台後半で反落した形となった。一時1.1683ドルまで値を落とし、先週金曜日以来の安値をつけた。その後やや値を戻し、NY市場後半では1.17ドル台前半での揉み合いとなった。

本日の東京市場は、円売りドル買い傾向で推移。日銀の植田和男総裁の発言は従来と変わらない内容だったものの、タカ派寄りの内容が期待されていたこともあり、利上げ観測が後退し円安傾向を強めた。ドル円は一時147.81円まで上昇し2日ぶりの高値となった。ユーロ円は173.20円まで上昇し、前日高値を超えた。なお円以外の通貨では方向感に欠ける値動きとなっており、ユーロドルは昨日のNY終値の水準とほぼ変わらず、1.17ドル台前半での揉み合いとなっている。

本日は、FRB関係者の発言機会が複数予定されている。19:05からNY連銀ウィリアムズ総裁、22:35からミランFRB理事、26:30からダラス連銀ローガン総裁、26:40からジェファーソンFRB副議長が発言予定。米政府閉鎖の長期化が懸念される中、FRBの金融政策に変化が生じるか否か確認したい。とりわけ利下げの見通しについては要注目である。また、23:00には米・9月ISM非製造業景況指数が発表される予定。同指標は米国の非製造業の購買担当者を対象に景況感のアンケート調査を実施した指標で、50が景気拡大と景気後退の分水嶺とされている。前月の発表では上昇を見込んでいた市場予想をさらに上回る結果となり、ドル買いを後押しすることとなった。今回の市場予想は51.8で前回の52.0からやや低下する見込み。なお、本日予定されていた米・9月雇用統計の発表は米政府閉鎖の影響で延期が決定されている。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。