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自民党総裁選の影響で大幅円安

自民党総裁選の影響で大幅円安

自民党総裁選の影響で大幅円安

掲載日:2025.10.06

本日のポイント

  1. 1 欧・ラガルドECB総裁の発言
  2. 2 英・ベイリーBOE総裁の発言

3日のNY市場では、23:00に発表された米・9月ISM非製造業景況指数の結果が50.0と、市場予想の51.7を下回ったことで一時的にドル売りが強まったものの、ドル売りは続かず。一時147.06円まで下落したものの、すぐに147.5円まで買い戻され、1時間足レベルでは下ヒゲ陽線を形成。下値の固さが印象付けられた。NY市場後半は147.40円~147.55円で方向感のない値動きとなった。ユーロドルはISM非製造業景況指数の発表直後に1.1758ドルまで上昇したが、1.1734ドルまで反落。NY市場後半では1.1726ドルまで下落した。終盤では買い戻され1.174ドル台での値動きとなった。

本日の東京市場で、全面的な円安。4日に行われた日本の自民党総裁選で高市氏が当選したことを受け、成長重視の政策が円の押し下げにつながるとの見方が広がった。ドル円は先週末終値147.50円付近から大きくギャップアップ。本日は149円台前半まで切り上げて寄り付いた。その後も値を伸ばし、150.44円の高値をつけている。ユーロ円でも同じく先週末から大幅に値を切り上げて寄り付き、その後も上昇。一時176.24円まで上昇し、1999年にユーロが登場して以降の最高値となった。一方でドルはユーロに対しても買われており、ユーロドルは1.169ドルまで下落している。ゴールドは、3,945ドル台まで高値を伸ばし、市場最高値をまた更新した。米政府機関の閉鎖の影響によるリスクオフの流れか、上昇を続けている。

本日のイベントは、26:00にECBのラガルド総裁による発言が予定されている。同氏は30日の講演で「インフレに対するリスクは、いずれの方向にもかなり抑制されているようだ」と発言し、ECBが追加利下げを急いでいないことを裏付けた。ただ、1日に発表された欧・9月消費者物価指数は2.2%まで上昇。この結果を受けインフレのリスクについて意見が述べられるか確認したい。また、27:30からはBOEのベイリー総裁による発言が予定されている。BOEは昨年の8月から緩やかな利下げを継続してきたが、市場では利下げ停止の可能性が高いとみられている。昨年8月には2.2%だった英・消費者物価指数が、先月発表の8月分では3.8%まで伸びていることや、前回の会合で利下げに反対票を投じたメンバーが9名中4名いたことが理由となっている。一方でBOEのハト派メンバーからは利下げ継続の必要性を訴える発言も出ている。本日のベイリー総裁の発言で次回会合での利下げの可能性が示唆された場合、利下げ停止と予想している市場へのサプライズとなりポンド売りの材料と判断される可能性があるため注目したい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。