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米中摩擦への懸念が再燃。円買い傾向で推移。

米中摩擦への懸念が再燃。円買い傾向で推移。

米中摩擦への懸念が再燃。円買い傾向で推移。

掲載日:2025.10.14

本日のポイント

  1. 1 米・パウエルFRB議長の講演
  2. 2 米・ウォラーFRB理事の発言

13日のNY市場はコロンブス記念日で祝日のため休場。欧州勢の取引が落ち着いた24:00ごろからは為替市場の動きが乏しくなった。ドル円は152.2円〜152.4円で方向感のない小幅な値動きで推移。ユーロドルは1.155ドル〜1.157ドル台で上下した。一方でゴールドは4,117ドルまで史上最高値を伸ばしている。

本日の東京市場は、ドル安円高傾向で推移。貿易関連を中心とした米中の摩擦への懸念が再燃したことから円が買われやすい状況となったと見られる。ドル円は朝方に一時152.61円まで上昇し午前中は高止まり。しかし、午後から反落し151.61円の安値をつけた。ユーロ円も午前中は上昇傾向にあったが、午後は反落。6営業日ぶりの安値となる174.54まで値を下げた。ユーロドルは一時1.1593ドルまで上昇するも、朝方の水準まで反落。ゴールドは4,180ドルまで上値を伸ばしたがその後反落し、昨夜の水準で東京市場での取引を終えている。

本日のイベントは、25:20からパウエルFRB議長の講演が予定されている。講演のテーマが「経済見通しと金融政策」とされており、米中摩擦への懸念が再燃している中で今後の金融政策の方向性を探るヒントが得られるのではと期待されている様子。パウエル議長の発言次第では市場が神経質な反応を見せる可能性がある。パウエル議長が、金利をより長く高水準に維持する姿勢を示すようなタカ派的な発言をすれば、一服の様子を見せているドル買いが再燃する可能性があるため内容を確認したい。また、28:25に予定されているウォラーFRB理事の発言も要注目だ。同氏は次期FRB議長候補の一人。先日、労働市場の弱さを理由に挙げ、0.25%の連続利下げを主張した。ただ、その一方で、「利下げに向かいたいが、方向を見誤るような大きな失策を避けるため、積極的かつ急速に進めることはしない」と、インフレの底堅さを懸念する姿勢も見せている。先日の発言よりもはっきりと明言する内容の発言があれば市場が取引材料と判断する可能性があるため注意したい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。