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米利下げ観測根強く、ドル円は一時152円を下回る。

米利下げ観測根強く、ドル円は一時152円を下回る。

米利下げ観測根強く、ドル円は一時152円を下回る。

掲載日:2025.10.15

本日のポイント

  1. 1 米・NY連銀製造業景気指数
  2. 2 米・地区連銀経済報告(ベージュブック)

14日のNY市場は、ドル安傾向で推移した。欧州市場でドルが買い戻されていたが、NY市場に入ると反落。米中貿易摩擦再燃への懸念を背景とした値動きだ。また、この日はパウエルFRB議長の講演で追加利下げを示唆する発言もあった。この講演内容から、これまでは予防的利下げだったが、労働市場の悪化が継続すれば予防的利下げではなくなる可能性が出てきた。ドル円は欧州市場で152.16円まで値を戻していたが、NY市場に入ると反落。151.60円まで下落し、この日の安値に並んだ。ユーロドルは欧州市場ではフランスの政局不安などを背景に1.1542ドルまで下落していたが、NY市場で1.1615ドルまで上昇し高値を更新した。

本日の東京市場では、ドル安円高傾向で推移。米中摩擦とFRBの利下げ観測が主な動意となっている様子。ドル円は終盤で一時150.91円の安値をつける下落となり、先週金曜の終値を下回った。ユーロドルは堅調に推移。1.162ドル台では上値が重くなる場面もあったが、13日の高値1.1629ドルを上抜け、今週の高値を更新している。ゴールドは続伸し、上値を4,193ドルまで伸ばしたところで東京市場が閉場した。

本日のイベントは、21:30にNY連銀製造業景気指数の発表が予定されている。同指標は、NY州の約200の製造業者を対象にした調査により製造業部門の景況感を測定したものである。0を上回れば景況感の改善、0を下回れば景況感の悪化を示す。今回の市場予想は-1.8で0を下回るが、前月の-8.7から改善する見込み。現在は米政府が発表する雇用統計などの指標発表が延期されておりデータ不足であるため、通常時より市場に与える影響が大きくなる可能性が考えられる。市場予想を上回ればドル買い材料と判断される可能性がある一方で市場予想を下回ればドル売り材料として判断される可能性がある。また、本日は27:00に米・地区連銀経済報告(ベージュブック)が公開される。ベージュブックは、全米12地区の連邦準備銀行がそれぞれの管轄地区の経済状況をまとめた報告書のことで、FOMCの2週間前に公表される。インフレ率や雇用状態に対する市場の織り込みと実際の状況に大きな相違がないか確認したい。なお、本日予定されていた米・9月消費者物価指数の発表は24日への延期が決定されている。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。