円高ドル安続く。ドル円は約2週間ぶりに150円下回る。
掲載日:2025.10.17
本日のポイント
- 欧・9月消費者物価指数(HICP)改定値
- 米・セントルイス連銀ムサレム総裁の発言
16日のNY市場では、円高ドル安傾向。前日までのドル売り材料となっていた、米中摩擦への懸念と利下げ観測に加え、米地銀を巡る不正融資等の報道があったこともドルが一段と値を下げる原因となったか。ドル円は欧州市場で151.39円まで上昇していたが、NY市場に入り前述の米地銀に関する報道が広がると再度下落し、150.20円まで値を下げた。ユーロドルは1.1693ドルまで上昇し、7営業日ぶりの高値をつけた。ゴールドは堅調に推移し、4,330ドルまで上値を伸ばし、5営業日連続の上昇となった。リスクオフで円やゴールドが買われやすくなっている様子。
本日の東京市場では、前日NY市場の流れを継ぎ、円高ドル安傾向で推移した。ドル円は朝方から東京市場閉場の15:30まで軟調に推移し、149.71円まで下落。約2週間ぶりに150円を割った。ユーロドルは1.1728ドルまで上昇。ゴールドは午前中は反落4,281ドルまで反落する場面もあったが反騰し、午後は前日高値に並んだ。
本日のイベントは、18:00に欧・9月消費者物価指数(HICP)の改定値の発表が予定されている。速報値から改定なしの前年比2.2%が見込まれる。1日に発表された速報値で、ECBの目標値である2%を超え2.2%まで上昇したことで、ECBの利下げサイクルが一旦終了するとの見方を強めた。本日の改定値が速報値と変わらず2.2%であれば為替市場の反応は限定的になる可能性が高いが、上方修正されれば、金利据え置きの見方をさらに裏付けることになるためユーロ買いが強まる可能性がある。また、本日は25:15にセントルイス連銀ムサレム総裁の発言が予定されている。FOMCを28日に控え、明日からFRB当局者のブラックアウト機関に入る為、FOMCに向けて当局者からヒントを得る最後の機会でもある。米政府機関の閉鎖により政府発表の経済指標が延期されているため、市場の判断材料が不足していることもあり、FRB当局者の利下げ見通しに注目が集まる。現在、市場では年内2回の利下げが見込まれている。パウエルFRB議長やウォラー議長からもハト派的な発言が相次いでおり、この見方を裏付けたことが、今週発生したドル売り原因の1つとなっている。本日のムサレム連銀総裁の発言からも、利下げへ向けた見解が示されるか確認したい。
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