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主要国通貨は決め手に欠ける値動きもオセアニア通貨が伸びる

主要国通貨は決め手に欠ける値動きもオセアニア通貨が伸びる

主要国通貨は決め手に欠ける値動きもオセアニア通貨が伸びる

掲載日:2025.10.27

本日のポイント

  1. 1 米・10月ダラス連銀製造業活動指数
  2. 2 米・国債入札

24日のNY市場では、21:30に発表された米・9月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回った影響で、次週に控えるFOMCでの利下げ観測が強まり、瞬間的に強いドル売りが発生した。しかし、売りは長くは続かず、下げ渋る中で発表された22:45の米10月PMIが製造業・サービス業両方で市場予想を上回ったことからドルが買い戻される展開となった。CPI発表直後に152.25円まで下落したドル円は、PMI発表後には153.01円まで反騰。その後は152.8円を挟んだ揉み合いで推移した。ユーロドルはCPI後に1.1649ドルまで上昇。その後は伸び悩み、一時1.1618ドルまで反落。後半は1.162ドル〜1.163ドル台を中心とした値動きで推移した。ゴールドは欧州市場で4,050ドル台まで値を下げたものの、NY市場では4,138ドルまで反騰。後半は4,100ドル付近まで値を下げ閉場した。

本日の東京市場では、主要通貨ペアでは決め手に欠ける値動きとなった。トランプ大統領の訪日や今週中盤から来週にかけて予定される主要国の政策金利発表に向けた様子見ムードか。ドル円は序盤に152.6円台まで下落したものの、仲値後は反騰し、一時153.24円まで上昇。しかし買いも続かず、152円台まで再び値を下げている。ユーロドルは一時1.1647ドルまで上昇したが、その後、1.162ドル台まで反落。一方で、豪ドルやNZドルは先週終値から上窓を開けて寄付き、その後も堅調な推移となった。今週末の米中首脳会談への期待感から、市場のセンチメントがリスクオンに傾いている様子。豪ドル円は10月10日以来の100円台まで上昇。ニュージーランドドル円も88.39円まで上昇し、10月9日以来の高値を付けた。

本日の指標は、23:30に米・10月ダラス連銀製造業活動指数が発表される。同指標はテキサス州の製造業者に生産、雇用、受注などについて質問を行い、その結果をまとめたもの。指数がプラスの場合は、前月に比べ景況感が上昇したことを示し、マイナスの場合は景況感の悪化を示す。今回の市場予想は-7.8。前回の-8.7からマイナス幅は縮小するものの、3ヵ月連続のマイナスとなることが見込まれている。市場へ大きな影響をもたらすことが少ない指標ではあるが、市場予想を下回り前回からマイナス幅が拡大する結果となればドル売りの材料となる可能性がある。また、24:30に米・2年債入札と26:00に米・5年債入札が予定されており、金利の変動による為替市場の影響が出る可能性がある。本日の入札が好調だった場合、連動して金利が下落してドルが値を下げる可能性がある。一方で入札が低調に終わればドルが値を上げる可能性があるため注目したい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。