vantage
vantage

主要国の金融政策に注目集まる

主要国の金融政策に注目集まる

主要国の金融政策に注目集まる

掲載日:2025.10.29

本日のポイント

  1. 1 米・9月中古住宅販売保留指数
  2. 2 米・FOMC政策金利発表

28日のNY市場は方向感に欠ける値動きで終始した。23:00に発表された米・消費者信頼感指数(コンファレンスボード)は予想を上回ったが、ドル買い材料とはならなかった。FRBの利下げを織り込んだドル売りに押されたか。ドル円は序盤に152.37円まで上昇したものの、151.85円まで反落。その後は152円を挟んだレンジで推移した。ユーロドルはオープン直後に1.1626ドルまで下落する場面もあったが、1.1667ドルまで反騰。しかしイスラエルの軍事作戦再開に関する報道が伝わると再び下落に転じた。2営業日続落のゴールドは、この日も3,900ドル割れまで下押しするも、NY市場では上昇。3,960ドル台まで値を戻した。

本日の東京市場では、朝方にベセント米財務長官がSNSで「日本政府が日銀に政策余地を与えることは、インフレ期待の安定や過度な為替変動を防ぐ鍵になる」と言及したことで円買いから始まった。その後、日本経済新聞が「日銀が利上げ見送りの公算」と報じたことで円売りドル買いに転換。ドル円はオープン直後から下落して安値151.56円をつけるも、その後は反騰。152.54円の高値までほぼ100pipsの反発を見せた。一方でユーロドルは終始軟調に推移。1.1624ドルまで下落し昨日の安値に並んだ。

本日の指標は、23:00に米・9月中古住宅販売保留指数が発表される。売買契約が結ばれているが、最終引渡しが行われていない物件について、全米不動産業協会が集計し、指数化したもの。中古住宅販売件数の先行指標として扱われる。今回の市場予想は1.7%で、前月の4.0%から伸び幅が縮小する見込み。ただ本日はこの指標の結果よりも、27:00に発表される米・政策金利が焦点となるだろう。市場では0.25ポイントの利下げが確実視されている。先日発表された米・CPIが市場予想を下回る伸びにとどまったことで、焦点が労働市場悪化への懸念になるとの見方が強い。一方で、当局者間での見解の相違や米政府機関閉鎖によるデータ不足を背景に、声明や会見では今後の政策に向けた道筋は示されないと予想されている。ヒントが示されないと予想される中、声明や会見で今後の政策方針を示す内容があれば市場にインパクトをもたらす可能性がある。なお、明日には日銀とECBの政策金利発表を控えており、政策金利や声明が市場予想通りの内容となれば様子見ムードが継続する可能性が高い。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。