朝方から円買い強まるも、一時的な値動きにとどまる
掲載日:2025.11.05
本日のポイント
- 米・10月ADP雇用統計
- 米・10月ISM非製造業景況指数
4日のNY市場での為替相場は、方向感に欠ける値動きとなった。ドル円は153円台中盤でのレンジで上下。欧州市場で1.15ドルを割り込んでいたユーロドルは1.147ドル~1.149ドル台でのレンジ。豪ドルやNZドルのオセアニア通貨は終盤でやや値を下げたものの、レンジでの動きが多く、積極的な値動きは見られなかった。一方でゴールドは序盤から下落し、3,930ドルの安値をつけた。その後、3,975ドルまで値を戻したが、再び安値付近まで下落してクローズ。
本日の東京市場では、序盤から日経平均が一時2,400円を超える大幅安となったことからリスク回避による円買いが強まった。しかし、その後株価が下げ幅を縮小するに伴い、円買い圧力も後退した。ドル円は朝方から下落し、152.97円の安値をつけた。しかしその後、153.73円まで反騰し、朝方の下落前の水準まで戻した。ユーロ円も一時175.7円まで下落したが176.6円まで上昇し、朝方の水準を超えて閉場。ユーロドルはゆっくりと上昇したものの、1.149ドル台では上値が重い様子。昨日のNY市場で下落していたゴールドは3,970ドル台まで値を戻した。
本日の指標は22:15に米・10月ADP雇用統計が発表される。同指標は、月ごとに民間の非農業部門雇用者数の増減を公表する経済指標で、全米約40万の顧客の給与計算データから算出される。通常は雇用統計の先行指標として扱われる。しかし現在は米政府機関閉鎖の影響により、政府発表の雇用統計の延期が続いているため、労働市場のデータとして平常時より注目される可能性がある。今回の市場予想は2.8万人で前月の-3.2万人から増加し、プラスに転じる見込み。この指標は非常に変動が大きいうえ、民間企業のみのデータであるため雇用統計と違う結果になることも多く、政府の雇用統計との相関を疑問視する見方もあるが、データ不足であるため市場予想と乖離があれば平常時よりも市場への影響が大きくなる可能性がある。また、24:00には米・10月ISM非製造業景況指数が発表される。今回の市場予想は50.8で前回の50.0を上回る見込み。予想通りとなれば5ヵ月連続での50以上の結果となる。3日に発表された10月ISM製造業景況指数は前回からの上昇を見込んでいた市場予想とは裏腹に下落を示した。そのため、本日のISM非製造業景況指数が下振れた場合は12月FOMCでの利下げ期待が高まり、ドル売りの材料となる可能性がある。