ドル円は154円前後での攻防続く
掲載日:2025.11.06
本日のポイント
- 英・BOE政策金利
- 米・ウォラーFRB理事の発言
5日のNY市場では、10月ADP雇用統計や10月ISM非製造業景況指数が市場予想を上回ったことで、労働市場の弱さに対する懸念が後退しドルが買われた。ADP雇用統計は予想2.8万人に対して結果は4.2万人。ISM非製造業景況指数は予想50.2に対し52.4で8ヵ月ぶりの高水準となった。入手可能なデータの大半が労働市場の底堅さを示しており、利下げ観測が後退している。指標発表を受け、ドル円は154.35円まで上昇。ただ、先週から上値を抑えられ続けている同水準で上昇が止められたこともあり、終盤にかけては154.1円台まで値を下げた。ユーロドルは一時1.1468ドルまで下落して前日の安値を下回ったが、1.149ドル台まで値を戻して閉場。ゴールドは3,980ドル台まで上昇した。
本日の東京市場では、午前中は主要通貨に対してドルがやや売られたが、午後は揉み合いとなった。ドル円は153.80円まで下落した後、153.80円台~154.00円での揉み合い。153円台中盤では買いが入りやすいが、154円では売りが強くなるという流れが続いている。ユーロドルは序盤から上昇し、2日ぶりに1.15ドル台まで値を戻した。上昇一服後は1.15ドルちょうど付近で小幅な推移となった。
本日の指標は21:00に英・BOE政策金利が発表される予定。市場では、4.00%で2会合連続となる金利据え置きが予想されている。次回の利下げは2月会合だと見込まれているが、前回会合での据え置き決定時に利下げを支持する会合メンバーも2名いたことや、CPIや賃金上昇率のデータが鈍化していることから、早まる可能性もある。そのため、金利発表後21:30から予定されているベイリー総裁の会見内容にも注目したい。また、米国では本日FRB関係者の発言が複数予定されている。25:00からNY連銀ウィリアムズ総裁とバーFRB理事、26:00からクリーブランド連銀のハマック総裁、29:30からウォラーFRB理事が発言する。特に注目したいのはウォラーFRB理事だ。市場では、今月のFOMC後の会見でのパウエル議長のタカ派発言や複数の当局者が利下げに対して慎重な姿勢を示していることを受け、年内の利下げ観測が後退している。その中でハト派スタンスで知られるウォラー理事がどのような姿勢をとるか注目したい。