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前日の流れを継ぎリスクオン継続か

前日の流れを継ぎリスクオン継続か

前日の流れを継ぎリスクオン継続か

掲載日:2025.11.11

本日のポイント

  1. 1 独・11月ZEW景況感指数
  2. 2 米・祝日(債券市場休場)

10日のNY市場前半では、指標などの新しい材料がない中、東京市場から続く円売りへの反発からか、円が買い戻された。ただ、米政府機関閉鎖の解消期待によるリスクオンムードは継続しており、後半は円売り優位の値動きとなった。ドル円は一時153.89円まで下落したが買い戻され、154円台に値を戻して閉場した。ユーロドルは前半はユーロ売り優勢。1.1541ドルまで下落し、朝方につけた安値に並んだ。後半では反騰し1.1563ドルまで上昇して閉場した。ゴールドは4,110ドル台まで上値を伸ばし、10月27日以来2週間ぶりの高値を付けた。

本日の東京市場では、午前中は昨日の流れを引き継ぎ、米政府機関の再開期待を背景としたリスクオンの円売りが優勢となった。ドル円は仲値公示後、一時154.49円まで上昇し9ヵ月ぶり高値を更新。しかし、その後154円ちょうど付近まで反落した。154円台半ばは今年2月に150円を割り込んだ際の戻り高値となっており、その影響からか上値の重さがみられる。ユーロドルは仲値公示後1.1547ドルまで下落したものの、1.1560ドルまで反騰。その後再び安値を目指す下落となっている。ユーロドルは徐々にボラティリティが縮小しており、上下どちらに離れるか注目したい。先週水曜から前日まで4営業日続伸しているゴールドは、4,149ドルまで上昇し、本日も上値を伸ばした。4,150ドルを上回れるかに注目したい。

本日の指標は19:00に独・11月ZEW景況感指数が予定されている。同指標はドイツの今後6カ月間の景況感に対する見通しを約350名の機関投資家やアナリストに調査してまとめられたもの。指数が0を上回れば景気に楽観的な見方、0を下回れば悲観的な見方を示す。市場予想は41.0で前回の39.3を上回る見込み。予想通りとなれば3ヵ月連続での上昇となる。ただ、主要産業である製造業を中心に業績悪化が広がっているため、市場予想とは裏腹に前月から下落することも考えられる。その場合、ユーロ売りの材料と判断される可能性があるため注意したい。なお、本日は米国では退役軍人の日で祝日となっている。債券市場のみ休場で為替市場や株式市場は通常通りではあるものの、流動性が低下する可能性がある。ロンドンフィックスなどでの急激なボラティリティ拡大の可能性にも注意したい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。