ドル円は155円の上抜けを試す展開
掲載日:2025.11.13
本日のポイント
- 欧・9月鉱工業生産
- 米・セントルイス連銀ムサレム総裁の発言
12日のNY市場では、高市政権が日銀に利上げ先送りを促す可能性があるとの見方が出たことから円売りが進んだ。一方で、米政府再開が近づく中、延期されていた経済指標の発表がFRBの金融政策に及ぼす影響を見極めようする動きもあり、ドルは対ユーロでやや軟化した。ドル円は155.04円まで上昇し、2月4日以来の高値を付けた。ただこの水準では上値が重く、154.5円まで押し返された。片山財務相から円安牽制の発言も出ており、円買い介入が意識される中での値動きになる可能性もある。ユーロドルは一時1.1597ドルまで上昇した後、1.158ドル台で推移。ユーロ円は179.44円まで上昇し、史上最高値を更新。ゴールドは今週上値を抑えられていた4,150ドルを突破し4,211ドルまで上値を伸ばした。
本日早朝に、米議会下院でつなぎ予算案が可決され、米政府再開が正式に決定した。しかし、市場ではすでに織り込み済みで反応は限定的。今後は延期されていた指標の発表時期やFRBへの影響が注目されると思われる。本日時点ではリスクオンムードは継続しており、円が売られやすい展開は続いている。本日のドル円は、前日のNY市場で上昇を抑えられた155円の上抜けを試す値動きとなった。午前中に155.01円まで上昇した後一時154.63円まで下落。その後再び買われ、155円ちょうど付近まで値を戻している。ユーロドルは1.158ドル~1.159ドル台前半で小幅に上下する展開となった。ユーロ円は179.5円まで上昇。前日に続き史上最高値を更新している。
本日の指標は、19:00に欧・9月鉱工業生産が発表される。同指標は、ユーロ圏の製造業、鉱業部門における生産動向を表すもの。同地域における鉱工業の景気拡大・縮小の重要な指標であり、他経済指標と共に経済の転換点を早期に確認するために使用される。今回の市場予想は前年同月比2.0%、前月比は0.7%となっている。前回は前月比で-1.2%だったがプラス圏に持ち直す見込み。市場予想を上回る伸びが確認されればユーロ買いの材料となる可能性がある。また、本日はFRBメンバーの発言が複数予定されている。22:00にサンフランシスコ連銀デイリー総裁、24:30にミネアポリス連銀カシュカリ総裁、26:15にセントルイス連銀ムサレム総裁、26:20にクリーブランド連銀ハマック総裁が発言する予定。本日予定されているメンバーの中で唯一FOMCでの投票権を持つムサレム総裁に注目が集まりやすいとみられる。ムサレム総裁は金融政策に関する講演での発言のため、次回会合への見解が示される可能性が高いとみられている。