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円売り一服し主要通貨は方向感に欠ける値動き

円売り一服し主要通貨は方向感に欠ける値動き

円売り一服し主要通貨は方向感に欠ける値動き

掲載日:2025.11.14

本日のポイント

  1. 1 欧・第3四半期GDP【改定値】
  2. 2 米・カンザスシティ連銀シュミッド総裁の発言

13日のNY市場では、ドル売り優勢での推移。早朝に行われたつなぎ予算案の下院投票を受けて米政府機関閉鎖が決定されたが、米・10月失業率など一部のデータが発表されないことが明かされたことや、米政府閉鎖期間が米第4四半期GDPに与える影響等が懸念されたことがドル売りの背景だと考えられる。ドル円はNY市場序盤から売られ、一時154.14円まで下落。売りが一服した後は154.5円台まで値を戻した。ユーロドルは序盤から上昇し1.1656ドルの高値をつけた。ただ、1.16ドル台半ばは1.15ドルを割り込む下落の戻り高値になっていることが影響してか、1.163ドル台まで値を下げて閉場した。

本日の東京市場では、主要3通貨では方向感に欠ける値動きとなった。米政府再開などイベントが一巡し、今後は延期されていた経済指標の発表待ちとなる可能性もある。なお、東京市場開場前に英国で所得税率引き上げ断念の報道が伝わり、ポンドが急落した。ポンド円は昨日終値の203.77円から一時202.97円まで下落している。ドル円は154.4円~154.5円台を中心とした方向感のない値動きで推移。ユーロドルは1.1648ドルまで上昇したものの、1.163ドル台まで反落している。

本日のイベントは、19:00から欧・第3四半期GDPの改定値の発表が予定されている。先日発表された速報値は、前期比0.2%、前年比1.3%。改定値は速報値に比べ市場からの注目度が高くなく影響が出にくいものの、速報値から改定があった場合はユーロの売買の材料となる可能性がある。ユーロ圏最大の経済規模であるドイツでは、主要産業である製造業を中心とした業績悪化を背景とした景気低迷が懸念されているため、気を付けておく必要はあるだろう。また、本日は、24:05から米・カンザスシティ連銀シュミッド総裁の発言が予定されている。同氏は利下げが決定された10月FOMC後、「据え置きが好ましかった」と表明している。その後、公的な場での発言はなく、久しぶりの発言機会となる。12月FOMCでの追加利下げに慎重な姿勢を示せばドルが買われる可能性がある。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。