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年内利下げに対するFRBメンバーの見方を注視したい

年内利下げに対するFRBメンバーの見方を注視したい

年内利下げに対するFRBメンバーの見方を注視したい

掲載日:2025.11.17

本日のポイント

  1. 1 米・11月NY連銀製造業景気指数
  2. 2 米・複数の要人発言

14日のNY市場では、欧州市場終盤で急激に売られたドルの買戻しから始まった。24:05にカンザスシティ連銀シュミッド総裁のインフレを懸念したタカ派発言があったことも、ドルの買戻しを手伝った。ドル買い一服後は、週末に向けて小幅な値動きとなった。153.8円で開場を迎えたドル円は、開場直後に一時153.61円まで下落したが、その後に反騰。26:00台には154.74円まで値を戻した。買い一服後は小幅に値を下げ、154.54円で閉場した。ユーロドルは1.1652ドルで開場した後、1.1606ドルまで下落し、日通しの安値を付けた。その後は1.16ドル台前半で小幅な値動きとなった。ゴールドは序盤に4,100ドルを下抜け、4,033ドルまで下落。その後4,100ドル付近まで買い戻されたが、同水準で上値を抑えられた。

本日の東京市場では、前週はFRBメンバーからのタカ派発言が12月の利下げ観測を後退させたものの、値動きを動意づける決定打とはなっていない様子。やや下窓を開けて寄り付いたドル円は買戻しから始まった。一時154.78円まで上昇したが。前週金曜高値に並ぶ同水準では上値が重く、その後は154円台半ばでのもみあいとなった。ユーロドルは午前中に値を下げ1.1596ドルの安値を付けた。その後、安値圏でやや揉み合いとなった後、買い戻された。前週火曜・水曜に抵抗として機能していた1.16ドル付近が支持帯として意識されているか。ゴールドは前週後半に続き軟調に推移。早朝に4,100ドルの抵抗を試した後、4,050ドルまで下落したが、強い買戻しは見られなかった。

本日のイベントは、22:30に米・11月NY連銀製造業景気指数の発表が予定されている。同指標は、NY州の約200の製造業者を対象にした調査により製造業部門の景況感を測定したもので、フィラデルフィア連銀製造業景気指数やISM製造業購買担当者景気指数に先んじて発表されるため速報性が高い。0を上回る数値は景況感の改善を示すが、0を下回る数値は景況感の悪化を示す。今回の市場予想は6.7で、前回の10.7から伸び幅が縮小するものの、プラス圏は維持される見込み。予想に反し悪化を示す結果となれば、ドル売りの材料となる可能性がある。また、本日は複数のFRBメンバーの発言が予定されている。23:00にNY連銀ウィリアムズ総裁、23:30にジェファーソンFRB副議長、27:00にミネアポリス連銀カシュカリ総裁、29:35にウォラーFRB理事が発言する予定。先週はFRBメンバーからのタカ派発言が多かったことで米金利先物市場が織り込む12月利下げ確率が5割強まで後退し、据え置きと拮抗している。本日の発言内容によって市場が動意づけられる可能性があるため注意したい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。