ドル円は東京市場後半から155円を挟んだ攻防
掲載日:2025.11.18
本日のポイント
- 米・ADP雇用統計(週次データ)
- 米・8月製造業新規受注
17日のNY市場は円売りドル買い優勢で推移した。22:30に発表された米・11月NY連銀製造業景気指数が予想を上回って前回より高い値となったことと、ジェファーソンFRB副議長が利下げに慎重な姿勢を示したことが主な背景か。ドル円は先週上昇を抑えていた155円を上抜け155.3円まで上昇した。買い一服後も155円台を維持したままNY市場での取引を終えた。ユーロドルはNY市場序盤でそれまでの日通し安値1.1595ドルを下抜け、1.1582ドルまで下落。その後1.160ドルまで買い戻されるも、再び安値を試し閉場。ゴールドは先週金曜に付けた安値4,032ドルをNY市場終盤で下抜け、4,007ドルまで安値を切り下げた。
本日の東京市場では、序盤は前日のNY市場の流れを継ぎ円売りドル買いが優勢だったが、午後になると円買いの動きも見られた。15:30から行われる高市首相と植田日銀総裁の会談を前に円売りドル買いポジションの利確が入ったか。ドル円は朝方に155.37円まで上昇し、昨日の高値を超えたものの同水準では上値が重い様子。午後になると急落し154.82円の安値を付けた。その後買い戻され、155円ちょうど付近で推移した。ユーロドルは1.15ドル台後半で小幅に推移。1.16ドルの上抜けを試す場面もあったが、上値を抑えられている。
本日の指標は、22:15に米・ADP雇用統計の週次データが発表される。ADP雇用統計は民間調査会社(ADP)が自社の顧客約50万社の給与データから民間の非農業部門雇用者数を調査したもの。先月から1週間ごとに週次データが公表されることになった。先週の発表では、10月25日までの4週間で週平均1万1,250人の雇用削減が行われていたことが発表された。詳細データでは調査期間の後半での減速が目立ったこともあり、労働市場の軟化への懸念が増加。これを受け、市場ではドル売りが強まった。週次データは速報性が高いうえ、政府発表の雇用統計が延期されているため、今回も市場の注目度は高くなると思われる。前回結果から悪化がみられた場合、ドル売りの材料となる可能性がある。また、24:00には米・8月製造業新規受注が発表される。10月序盤に発表される予定だったが、米政府機関閉鎖の影響で延期されていた。同指標は米国の製造業における新規受注を示す。予想は1.4%。7月分は-1.3%だったが、プラス圏に上昇する見込み。結果が予想より高ければドル買い、低ければドル売りの材料となる可能性がある。ただ、9月分も延期されているなか、今回は8月分のみの発表であるため、結果と予想の対比と合わせて、市場がどのように受け取るか反応を確かめる必要がある。