FOMC議事要旨で年内の利下げ観測に変化があるか確認したい
掲載日:2025.11.19
本日のポイント
- 米・FOMC議事要旨公表
- 米・エヌビディア決算
18日のNY市場は、円売りドル買い優勢で推移。円売りの背景として、日本の地政学リスクや財政状況への警戒感からの円売りが強いとみられる。これまで円安への牽制発言は出ているものの、実際に為替介入があるのはまだ上とみられているためか市場の反応は薄い。ドル円は序盤で155円ちょうど付近のサポートゾーンを試した後、米金利の上昇に連れて155.73円まで上値を伸ばした。買い一服後は155.5円台まで値を下げ閉場した。ユーロドルはNY市場序盤で上昇したが、1.16ドル付近では上値が重く、日通し安値を更新する1.1572ドル台まで反落した。前日のNY市場終盤で強い売りが入り4,000ドルを割っていたゴールドは、本日のNY市場序盤で買い戻され4,000ドルを回復。その後も上昇が続き4,082ドルの高値を付けた。
本日の東京市場は、ドルがやや値を下げる展開。ドル円は前半では売り買いが交錯し、155円台半ばで方向感に欠ける動きとなったが、日銀の植田総裁が片山財務相や城内成長戦略担当相と会談を行うと伝わると155.22円まで下落。その後、一度155.46円まで戻したが上値が重く、155.3円台まで押し下げられた。ユーロドルは午前中は1.158ドル台前半で方向感なく推移。午後になると上昇し、1.159ドルまで上値を伸ばした。ゴールドは4,055ドル~4,080ドルの間で方向感なく推移していたが、14時台にレンジを上抜け、4,099ドルまで上昇。海外勢の売買で4,100ドルを上抜ければ、再び4,250ドルを目指す値動きになる可能性がある。
本日の指標は、28:00にFOMC10月会合の議事要旨が公表される予定。10月会合では労働市場の減速を背景に2会合連続となる利下げが決定された。声明では目新しい情報はなかったものの、パウエルFRB議長の会見で、「次回12月のFOMCでの利下げについて、追加利下げは既定路線ではない」と利下げ期待を牽制。本日までのFRB関係者の発言も利下げに慎重な発言が相次いでいることも影響し、年内の利下げ期待は約50%となった。利下げ見通しと据え置き見通しが拮抗する中で公表される議事要旨で、インフレ懸念などから利下げに慎重な意見が目立つ場合は据え置き見通しが優勢となりドル買い、労働市場への懸念が目立つようであれば利下げ期待優勢となりドル売りとなる可能性がある。また、翌7:00頃からはエヌビディアの決算説明会がある。現在ダウ平均株価は昨日まで4営業日続落しており、4日で約2,200ドルの大幅安となっている。この株安に追い打ちをかける結果となればドル円の上値が重くなる可能性があるため確認しておきたい。