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ラガルドECB総裁の発言で今後の手掛かりをつかめるか注目

ラガルドECB総裁の発言で今後の手掛かりをつかめるか注目

ラガルドECB総裁の発言で今後の手掛かりをつかめるか注目

掲載日:2025.11.24

本日のポイント

  1. 1 欧・ラガルドECB総裁の発言
  2. 2 米・11月ダラス連銀製造業活動指数

21日のNY市場では、東京市場から続く円買いの流れが継続した。片山さつき財務相による口先介入が強まっていることが要因だと考えられる。これまでは円安を牽制するにとどまっていたが、この日は為替介入についても「当然考えられる」と言及している。ドル円は欧州市場でサポートとなっていた156.5円台を24:00台に下抜け、156.2円まで下落した。その後反騰を試すも上値重く156円台前半で前週の取引を終えた。ユーロドルは24:00に発表された米・11月ミシガン大学消費者態度指数の確報値が、速報値からの上方修正となったことで一時1.1491ドルまで下落。その後、やや反騰し1.151ドル付近で取引を終えた。ゴールドは4,100ドルまで上昇したものの同水準では上値が重く、反落した。

本日の東京市場は、勤労感謝の日の振替で休場。同時間帯での取引は円売り優勢で推移した。一方でドルはユーロに対して値を下げている。ドル円は朝方から上昇し、156.8円の高値を付けた。買い一服後は156.5円台まで押した後、再度上昇を試している。ユーロドルは朝方に1.15ドルちょうど付近まで下落したが、その後は堅調に推移し1.1521ドルの高値を付けた。ゴールドは4,040ドル台で方向感に欠ける値動きとなっている。

本日のイベントは、23:50からラガルドECB総裁の発言が予定されている。同氏は15日に行われたインタビューで、金融政策は適切な状態にあるとしたうえで利下げサイクルの終了は否定している。また、21日には米貿易関税について、「域内の障壁をいくつか取り払えば影響の相殺は可能」と述べている。本日の発言で、今後の金融政策の見通しを示唆する内容、または、貿易関税対策のより踏み込んだ内容が確認できるか注目したい。また、24:30には米・11月ダラス連銀製造業活動指数が発表される。同指標は、ダラス連銀がテキサス州の製造業見通しを調査し、結果をまとめたもの。指数がプラスの場合は、前月に比べ景況感が上昇したことを示し、マイナスの場合は景況感の悪化を示す。今回の市場予想は-2.0。前回の-5.0からは改善するものの、マイナス圏にとどまることが見込まれている。注目度の高い指標ではないものの、米国の目立ったイベントは他に予定されていないため、予想と結果に乖離があれば市場に影響をもたらす可能性もある。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。