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手掛かり不足で方向感に欠ける値動き

手掛かり不足で方向感に欠ける値動き

手掛かり不足で方向感に欠ける値動き

掲載日:2025.11.27

本日のポイント

  1. 1 欧・ECB理事会議事要旨
  2. 2 米・祝日(感謝祭)

26日のNY市場では、22:30に発表された米・前週分新規失業保険申請件数が21.6万件で市場予想の22.5万件から下振れ。前回の22.0万件も下回ったことで雇用上の軟化懸念が後退。一時ドル買いが強まった。しかし、買い一服後はドル売りの流れが再開した。ドル円は上述の指標発表後、156.73円まで上昇したが156.28円まで反落。156円台半ばで小幅な値動きとなった。ユーロドルは一時1.1547ドルまで下落したが、NY時間に入ると1.16ドルまで反騰。その後は1.159ドル台で小幅な値動きとなり、高値圏に張り付く形となった。ゴールドは4,136ドルまで下落した後、ロンドンフィックスに向けて反発する動きを見せたが、本日高値を更新するまでには至らず、その後は4,160ドルで横ばいとなった。

本日の東京市場では、目立った手掛かりがなく、売買が交錯。はっきりしない値動きとなった。日本の経済状況の悪化が懸念される中で、日銀の12月利上げの可能性も意識され、円の売買の方向性に悩んでいることや、本日米国が感謝祭により休場となることが値動きを鈍らせる原因となっているか。ドル円は朝方から下落し155.71円まで下押ししたものの、前日安値までは届かず、156.18円まで反転上昇。その後も下落を試すが底堅く、156.13円で閉場した。ユーロドルは朝方から上昇し、1.1613ドルまで高値を伸ばしたがその後1.1595ドルまで反落した。

本日は21:30にECB理事会の議事要旨(10月30日開催分)が公表される。10月会合では、インフレ率が目標の2%付近で安定していることから、3会合連続となる金利据え置きが決定。ラガルドECB総裁の会見では、会合毎に適切な政策をとると表明。その後の発言機会でも金利水準が適切であるとの意見で一貫しており、市場では当面の間は金利が据え置かれるとの見方が優勢だ。ただ、来年後半では利下げが実施される可能性を指摘するアナリストなどもいる。本日発表される議事要旨で来年移行の金融政策について触れる文言があるのか、確認したい。なお、本日は米国が感謝祭の祝日で休場のため、欧州勢撤退後は売買が薄くなる可能性がある。ロンドンフィックスなどでの急激なボラティリティ拡大の可能性にも注意したい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。