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主要通貨では小幅な値動き継続

主要通貨では小幅な値動き継続

主要通貨では小幅な値動き継続

掲載日:2025.11.28

本日のポイント

  1. 1 独・11月消費者物価指数(CPI)【速報値】
  2. 2 加・第3四半期GDP

27日のNY市場は、感謝祭で休場。その影響で小幅な値動きとなった。ドル円は156.2円~156.3円台での揉み合いが続いた。ユーロドルは前半で1.16ドルまで上昇。ロンドンフィックス後は1.159ドル台で小幅な値動き。ゴールドも4,150ドル台でほぼ動きがなかった。

本日の東京市場では、主要通貨ペアが判断材料不足からレンジの値動きとなった。ドル円は156.10円~156.56円で上下しながらも方向感に欠ける値動き。ユーロドルは序盤に1.1582ドルまで下落した後、1.158ドル台での小幅な値動きとなった。流動性が低下した中で迎える月末であり、ロンドン市場・NY市場での突発的な値動きには注意が必要か。主要通貨が小動きとなる中、NZドルが注目を集めている。NZ中銀は26日に利下げを決定したが、声明で利下げサイクルの終了が示唆されたことでNZドルが買われている。NZドル円は午前中に89.63円まで上昇し、今年1月7日以来の高値を付けた。

本日の指標は、22:00にドイツ・11月消費者物価指数(CPI)の速報値が発表される。同指標はドイツ国内の消費者が購入する商品とサービスの価格変動を測定したもの。ドイツにおける購買傾向の変動およびインフレを測定する重要な手段であり、ドイツの経済規模はユーロ圏内最大でもあるため、ECBの金融政策の判断に影響を与えやすい。今回の市場予想は前年比2.4%、前月比-0.2%となっている。前月比では減速するも、前年比では上昇する見込み。ECBは金利水準が適切であるとの意見で一貫しており、市場では当面の間は金利据え置きが見込まれている。今回のドイツCPIの結果が予想通りとなれば、金利据え置きを裏付けるデータと捉え、ユーロが買われる可能性がある。また22:30にはカナダ・第3四半期GDPが発表される。カナダ国内において新しく生産・提供された財やサービス全ての金額の合計を示す指標である。経済成長率はこのGDPがどれくらい伸びたかを示す。今回の市場予想は年期比0.5%で、-1.6%だった前回から上昇しプラス圏となる見込み。予想を下回りマイナス成長にとどまった場合、カナダの景気悪化への懸念が強まり、カナダドル売りの材料となる可能性がある。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。