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ISM製造業景況指数に注目

MARKET REPORT

マーケットレポート

ISM製造業景況指数に注目

ISM製造業景況指数に注目

掲載日:2025.12.01

本日のポイント

  1. 1 米・11月製造業PMI【改定値】
  2. 2 米・11月ISM製造業景況指数

28日のNY市場は、祝日明けだったものの週末との谷間となったことや、経済指標やFRBの要人発言がなかったことから、ロンドンフィックス前の月末フロー以外、方向感に欠ける値動きとなった。ドル円は156.0円から156.3円まで上昇したものの、ロンドンフィックスにかけて155.99円まで反落。その後156.1円台での小幅な値動きとなって閉場を迎えた。ユーロドルは、ロンドンフィックスまでに1.160ドルまで上昇したあと、同水準付近で停滞し閉場した。10月21日起点の4時間足トレンドラインを上抜けしたゴールドは、上値を4,226ドルまで伸ばし、11月13日につけた直近高値を超えた。

本日の東京市場では、朝方から円買い優勢で推移していた中、10:00ごろから始まった植田日銀総裁のあいさつでの発言内容が利上げを示唆する内容だったとして円買いが一時加速した。しかし、14:00から行われた会見では利上げ方針に言及されず、大きな下落とはならなかった。ドル円は午前中に155.41円まで下落した後、155.64円まで反騰し東京市場での取引を終えた。円買いが主な動意となった本日の東京市場ではユーロドルは、方向感に欠ける値動き。1.160ドルを挟んだレンジで推移した。ゴールドは4,256ドルまで上値を伸ばした後、4,215ドルまで反落した。

本日の指標は、23:45に米・11月製造業PMIの改定値が発表される予定。11月に発表された速報値は51.9。市場予想の52.1は下回ったものの、 4ヵ月連続で強弱の分水嶺となる50を上回った。速報値からの修正があった場合はドルの売買に影響を与える可能性があるため注意したい。また、本日は24:00に米・11月ISM製造業景況指数が発表される。同指標は米国内の400以上の企業の購買担当者にアンケート調査を行ったもので、製造業における景況感を示す指標である。50を下回ると景気後退、上回れば景気拡大を示す。2月分を最後に8ヵ月連続で50を下回っている。本日の市場予想は49.0。50には届かないものの、前回の48.7からはやや上昇する見込み。結果が市場予想を下回ればドル売りの材料となる可能性があるため注意したい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。