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欧・11月消費者物価指数が予想と乖離するか注目

欧・11月消費者物価指数が予想と乖離するか注目

欧・11月消費者物価指数が予想と乖離するか注目

掲載日:2025.12.02

本日のポイント

  1. 1 欧・消費者物価指数(HICP)【速報値】
  2. 2 欧・スロベニア中銀ドレンツ暫定総裁の講演

29日はNY市場までドル売りで推移していたものの、NY市場では、ドル売り優勢。米・11月製造業PMI(改定値)は速報値から上方修正。米・11月ISM製造業景況指数は予想を下回ったものの、支払価格のデータが高かったことが好材料と捉えられたか。ドル円はNY市場開場までに154.79円まで下落していたが、NY市場では反騰。序盤から堅調に推移し155.45円まで値を戻した。ユーロドルは1.1648ドルから1.1608ドルまで反落した。ゴールドはNY市場開始直後に4,264ドルまで上昇し日通しの高値を更新したが買いは続かず、4,220ドルまで反落。終盤は4,230ドル台での揉み合いとなった。

本日の東京市場では、前日のNY市場の流れを継ぎ、ドルの買い戻しが優勢となった。ドル円は仲値に向けて上昇し155.77円の高値をつけた。買い一服後は155.6円台での揉み合いが続いたが、東京市場終了間際に再びドル買いが強まり155.79円まで上昇した。前日の植田日銀総裁の発言後に下落した値幅をほぼ全て巻き返した形となった。ユーロドルは午前中に1.1612ドル台まで上昇したが、午後に反落。1.1606ドルで東京市場での取引を終えた。ゴールドは午前中軟調に推移。売り一服後も大きな買戻しは入らず、4,212ドルで東京市場を終えた。

本日の指標は、19:00に欧・11月消費者物価指数(HICP)の速報値が発表される。同指標は、ユーロ圏内の消費者が購入する商品とサービスの価格変動を測定したもの。ユーロ圏におけるインフレを測定する重要なデータであり、ECBが金融政策を決定するうえで参考にする重要指標である。今回の市場予想は2.1%、コア指数が2.4%となっており、どちらも前回同等の伸び率が見込まれている。予想通り横ばいとなれば、ECBの12月会合での金利据え置きを想定している市場の見込みを裏付ける可能性が高い。ただ、予想を下回った場合はユーロ売りの材料となる可能性があるため注意したい。また、本日は、22:00からスロベニア中銀ドレンツ暫定総裁の講演が予定されている。ECBは当面の間金利を据え置くことが市場に見込まれている。他のECB関係者同様、据え置きを裏付けるような発言がされるか確認したい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。