円売り強まり一時156円台をつける
掲載日:2025.12.09
本日のポイント
- 米・9月10月JOLTS求人件数
- 米・9月景気先行指数
8日のNY市場では、23:00過ぎに発生した青森県沖を震源とする地震を受け、発生直後にやや円買いが発生したものの、すぐに反転し円が売られた。ドル円は地震発生直後に155.38円まで下落したが、すぐに155.98円まで反騰。ただ、この水準では上値重く、156円にはタッチせずNY市場を終えた。ユーロドルはNY市場序盤から下落が始まり、1.1616ドルの安値をつけた。売り一服後は1.163ドル台まで値を戻した。1.1668ドル台付近の抵抗が重い展開が続いている。
本日の東京市場では、午前中から円売り優位で推移している。ドル円は、仲値までに156.03円まで上昇し昨日の高値を超えた後、高市首相の「為替はファンダメンタルズを反映して安定的に推移するのが重要」との発言を受け、一度155.74円まで売られた。ただ買いは根強く、午後も上昇優位で推移し、156.12円まで上値を伸ばした。ユーロドルは、1.1647ドルまで上昇した後、方向感なく推移。1.165ドルまで上昇する場面もあったが、上抜けには至っていない。ユーロ円が昨日から続く上昇により、181.78円をつけ、過去最高値を記録した11月20日以来の高値となった。なお、本日は18:00から、植田日銀総裁によるインフレ、金利、金融、財政、日本円の対外価値などに関しての発言が予定されており、注目を集めている。発言内容とそれを受けての円の行方に注意したい。
本日の指標は、24:00に米・JOLTS求人件数の発表が予定されている。米政府機関閉鎖の影響により、延期されていた9月分と10月分が発表される。同指標は、米国労働省労働統計局が事業'、雇用、欠員、求人、採用と離脱に関するデータを雇用者から集めてまとめたもの。10月分の市場予想は、715.0万人で8月分の722.7万人から減少する見込み。予想以上に減少していた場合、来年以降の利下げ期待が高まり、ドル売りが生じる可能性がある。また、同時刻24:00には、米・9月景気先行指数が発表される。こちらも発表が延期されていたデータ。景気動向を先行して観測できる指標として注目を集めるデータだが、1ヶ月以上遅れているため、どこまで市場に影響するのかは不透明な部分がある。市場予想は-0.3%で前回の-0.5%からやや回復するものの、マイナス圏での推移が続く見込み。予想に反して減少を示す結果となった場合はドル売り、結果が予想を上回ればドル買いの材料となる可能性がある。