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東京市場では円買い優位で推移

東京市場では円買い優位で推移

東京市場では円買い優位で推移

掲載日:2025.12.15

本日のポイント

  1. 1 米・NY連銀製造業景気指数
  2. 2 米・要人発言

12日のNY市場は、オープン直後は欧州市場前半の流れを引き継ぎ、円売りが一時強まる場面もあったが、長くは続かず、その後はやや円が買い戻された後、方向感に欠ける値動きで推移した。ドル円は156円を上抜けきれず、155.67円まで反落。その後は155.8円台を中心とするレンジで売買が交錯した。前日のNY市場から下落傾向だったユーロドルは、12日のNY市場オープン直後から反騰し、1.174ドルの高値をつけた。買い一服後は、1.174ドル付近で方向感なく推移し、閉場を迎えた。

本日の東京市場では、円買い主導で推移した。週明けで手掛かりに欠ける中、今週に米国の消費者物価指数発表や、日銀金融政策決定会合を控え、持ち高調整的な円買いが先行したか。12月の日銀会合に対して、市場では利上げが有力視されている。ドル円は、序盤は155.98円まで上昇し、156円に迫る場面もあったが、仲値通過後から売りが先行。東京市場閉場まで軟調に推移し、154.98円まで下落した。円売り主導だったため、ユーロドルは前週金曜のNY市場後半の流れを引き継ぎ、方向感に欠ける値動きが続いた。1.13ドルから1.14ドル台でのレンジとなった。

本日の指標は、22:30に米・12月NY連銀製造業景気指数の発表が予定されている。同指標は、NY州の約200の製造業者を対象にした調査により、製造業部門の景況感を測定したもので、フィラデルフィア連銀製造業景気指数や、ISM製造業購買担当者景気指数に先んじて発表されるため、速報性が高い指標だ。0を上回る数値は景況感の改善を示し、0を下回る数値は景況感の悪化を示す。今回の市場予想は+10.0で、前回の+18.7からは減少するものの、プラス圏は維持される見込み。市場予想通りとなれば、2021年以来となる3ヵ月連続でのプラス圏となる。結果が市場予想を上回れば、インフレ期待が高まり、来年に向けた利下げ予測が後退することで、ドル売りの材料となる可能性がある。また、本日は米国の要人発言も予定されている。23:30からミランFRB理事、24:30からNY連銀ウィリアムズ総裁が発言する。両者とも、今年に引き続き、来年もFOMCでの投票権を有している。本日の発言機会で、来年に向けた見通しなどが語られるか、注目したい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。