米国の要人発言に注目
掲載日:2025.12.17
本日のポイント
- 米・ウォラーFRB理事の発言
- 米・NY連銀ウィリアムズ総裁の発言
12日のNY市場では、序盤に当たる22:30に、米国の雇用統計と小売売上高が発表された。11月雇用統計は、非農業部門雇用者数が+6.4万人で、市場予想の+5.0万人を上回る強い結果となった一方で、失業率は4.6%で、市場予想の4.5%より弱い結果となった。また、10月小売売上高は、前月比0.0%で、市場予想に反して横ばいとなったものの、コア指数は、市場予想の0.2%に対して、結果は0.4%と強い結果だった。ドル円は、発表直後はドル売りが強まり、154.40円まで下落した。しかし、強弱入り交じる指標結果は、来年早い段階での利下げ観測を強める材料とはならず、すぐに買い戻され、154.99円まで反騰した。その後は、高値、安値ともに更新することなく、154円台後半で、徐々に値幅を狭めながら推移した。ユーロドルは、米国の指標発表後、大きく上下しながらも、上昇優勢で推移し、1.1803ドルまで上値を切り上げた。しかし、それ以上の上昇が続くほどのドル売り材料とはならず、上昇一服後は反落し、NY市場オープン前の水準まで下落して、閉場した。ゴールドは、指標発表後、4,335ドルまで上昇したものの、4,295ドルまで反落した。その後は、4,300ドル付近での、方向感に欠ける値動きとなった。
本日の東京市場では、ドル買い優勢で推移した。前日に発表された雇用統計に向けての、ポジション調整やリスク回避で進んだことで、ドルが売られていたが、悲観的な見方を強める指標結果にならなかったことで、買い戻されたか。ドル円は、序盤は売り優勢で、154.52円まで下落する場面もあったが、その後に力強く反騰した。東京市場閉場まで、上昇を続け、155.44円の高値をつけた。ユーロドルは、軟調に推移し、15:30時点で、1.1721ドルまで下落した。海外勢も、ドル買いの流れを引き継ぐか、注目したい。
本日のイベントは、22:15にウォラーFRB理事、23:05にNY連銀ウィリアムズ総裁の発言が予定されている。注目されていたFOMCや、雇用統計を通過した後であるだけに、発言内容によっては、市場を動意づけるキッカケになる可能性も考えられる。次期FRB議長候補の1人でもある、ウォラー氏は、ハト派寄りのスタンスをとる人物としても知られている。これまで通り、ハト派スタンスを維持する内容となった場合、強弱入り混じる雇用統計や、小売売上高で、やや後退していた米国経済への懸念が強まり、ドル売りの材料となる可能性がある。ウィリアムズ氏は、15日の発言機会で、雇用市場の冷え込みで、インフレは鈍化するとの見方を示している。ただ、12月会合での利下げによって、良好な金融政策スタンスに移行されたとの認識を示しており、今後の経済政策については、中立的だとみられる。前日の指標を踏まえて、新しい意見が出るか、確認したい。