ECBの政策金利発表と米国CPIに注目
掲載日:2025.12.18
本日のポイント
- 欧・ECB政策金利
- 米・11月消費者物価指数
17日のNY市場では、円やドルが売られ、ユーロ買い優勢で推移したが、後半になると、ドル買いが強まった。円は、NY市場全体を通して、軟調に推移した。円が売られた要因として、日銀金融政策決定会合に関する思惑が考えられる。今回の会合に対して、市場では、25bpの利上げがほぼ織り込まれている。そのため、現在、市場の関心を集めているのは、金利発表後の植田総裁の会見である。この会見で、今後の利上げについて、踏み込んだ発言がされないのではないかとの見方が広がっていることが、円売りの要因になったとみられる。また、NY前半のドル売りは、22:15から行われたウォラーFRB理事の発言で、「FRBは利下げ余地がある」「中立金利から0.5〜1.0%乖離している」とのハト派的な内容があったことが、一因だと思われる。ただ、この発言が、市場に大きな動意を与えるには至らず、その後、ドルが買われた。ドル円は、NY市場前半では、155円台中盤で方向感なく推移したが、3:00台に上昇が強まり、日通しの高値を付けると、155.74円まで上昇した。ユーロドルは、NY市場オープンまで軟調に推移していたが、NY市場で反騰し、1.1758ドルまで値を戻した。上昇が一服した後半は、1.174ドル台まで徐々に売られ、NY市場の閉場を迎えた。
本日の東京市場では、欧州や日銀の政策金利発表を睨む様子見ムードで、小幅な値動きの中、やや円が値を下げた。今後、しばらく追加利上げはないとの見方が影響したか。ドル円は、早朝のオセアニア市場から売られ、155.4円台まで下落していたが、中値通過後に、前日高値付近まで買い戻された。その後は、方向感なく推移するも、東京市場閉場が近づく14:30から、再度買いが強まり、155.9円まで上昇した。ユーロドルは、前日のNY市場終盤の水準から変動せず、1.174ドル台で、方向感なく推移した。
本日の指標は、22:15にECBの政策金利発表が予定されている。市場では、4会合連続となる据え置きが確実視されている。そのため、注目を集めているのは、同時に発表される声明や、22:45から予定されているラガルドECB総裁の会見だ。特に、利下げサイクルが打ち止めとなるのかが注目されている。来年以降も利下げを継続するのか、これで打ち止めとなるのか、または、利上げに転換するのか、市場では意見が割れている。声明文や会見で、今後の金融政策について、具体的な言及があった場合、ユーロの売買の、強い判断材料となる可能性がある。また、22:30に発表される、米・11月消費者物価指数(CPI)にも、注目したい。CPIは、米政府閉鎖の影響で、10月分の発表が取りやめとなっており、今回の11月分と合わせて、10月分のデータも公開される。3月分から5月分にかけて、2.4%まで伸び幅が鈍化したあと、再度、上昇傾向となっており、9月分では、3.0%まで上昇している。今回の市場予想は、+3.1%、コアCPIは、+3.0%で、10月に発表された9月分から、小幅に上昇する見込み。FRBが目標としている2.0%に戻らないまま、目標値との乖離が広がっている中、市場予想を超える伸びが示された場合、来年早いうちでの利下げ観測が後退し、ドル買いの材料となる可能性もある。一方で、予想を下回った場合、インフレへの懸念が後退し、ドル売りの材料となる可能性が高い。12月のFOMCを、既に終えていることや、日銀の政策金利発表を、明日に控えていることから、市場への影響は、限定的となることも考えられるが、CPIの結果に注目しておきたい。