片山財務相の発言で円買い強まる
掲載日:2025.12.23
本日のポイント
- 米・第3四半期GDP【初回推計値】
- 米・12月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
22日のNY市場では、為替相場はドル売り円買い主導で動いた。NY市場時間の序盤に日本の片山財務相が、足元の円安に対して「完全にファンダメンタルズではなく投機」などの円安牽制発言をしたことで、日本政府による為替介入への警戒感が強まったことが主な要因だ。9月シカゴ連銀全米活動指数が予想を下回る結果だったことも影響した可能性がある。ドル円は157円付近での揉み合いをこなしながら156.7円の安値を付けた。その後戻りを試すも157円付近では上値重く推移した。ユーロドルは欧州市場序盤から上昇が続いていたが、NY市場に入り上昇が加速。1.1769ドルと3営業日ぶりの高値をつけた。東京市場で上昇していたゴールドは欧州市場では高値圏で停滞していたが、NY市場に入り上げ幅を拡大。4,442ドルまで史上最高値を更新した。
本日の東京市場では、前日のNY市場に続きドル売り円買いが進んだ。片山財務相は本日の閣議後、足元の為替相場の動きについて「ファンダメンタルズを反映しているとは到底思えない」と再度指摘。前日NY市場終盤から156.9円付近で下げ止まっていたドル円は、東京市場に入ると下落が加速し、155.91円の安値をつけた。クリスマス休暇前に短期筋がドル買いや円売りの巻き戻しを行っている可能性もある。ユーロドルは午前中に1.178ドルまで上昇したがこの水準では上値が重く、午後は高値付近で停滞。ゴールドは午前中に上昇が進み4,497ドルと5,000ドル目前まで迫った。午後は買いが一服し下落を試したが、買いが強く大きな下押しには至らず。
本日の指標は22:30に米・第3四半期GDPの速報値が発表される。本来は10月30日に発表予定だったが、米政府機関閉鎖の影響で54日遅れでの発表となる。そのため、速報値と改定値分がまとめて反映される。同指標は米国において新しく生産・提供された財やサービス全ての金額の合計を示すもので、同国経済活動の最も総合的な指標であり、経済状況を示している。前回の第2四半期では、第1四半期のマイナス成長(-0.6%)からプラス成長(+3.8%)へ転換し、高関税政策や移民政策が続く中でも経済の底堅さが確認されることとなった。今回の市場予想は+3.2%。第2四半期の+3.8%から伸び幅が減少する見込みだが、予想通りとなれば2022年以降のデータと照らし合わせると高水準で維持される。足元の米国経済の動向を把握するデータとしての価値はやや低下していると言えるが、予想を上回る結果となればドル買いの材料となる可能性がある。一方で、予想を下回ればドル売りが加速する可能性もあるため注意したい。また、米国では24:00から12月消費者信頼感指数(コンファレンスボード)も発表される予定。同指標は米民間調査会社のコンファレンスボードが5,000世帯を対象に景況感を調査した指標である。ミシガン大学が発表するものよりも調査規模が大きいため注目度は高い。市場予想は91.0で前回の88.7を上回る見込み。予想に反して前回を下回る結果となった場合、ドル売りが加速する可能性がある。