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口先介入やポジション調整の影響か円が底堅く推移

口先介入やポジション調整の影響か円が底堅く推移

口先介入やポジション調整の影響か円が底堅く推移

掲載日:2025.12.24

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本日のポイント

  1. 1 米・前週分新規失業保険申請件数
  2. 2 米・7年債入札

23日のNY市場では、序盤に発表された米・第3四半期GDPの影響でドル買いが強まったが、続いて発表された12月消費者信頼感指数(コンファレンスボード)が市場予想を下回ったことや、クリスマス・年末年始が近かった影響からか、一時的な動きにとどまった。日・片山財務相による口先介入の影響も続いているか。22:30に発表された米・第3四半期GDPは市場予想3.2%と前回の3.8%から鈍化する見込みだったが、結果は4.3%。ここ2年で最も成長が加速したことを示す結果となった。ドル円はGDPの発表直後から買いが優勢となり、156.54円まで上昇。買い一服後に156.21円まで反落し、後半は156.3円付近での推移が続いた。NY市場オープン前に1.18ドル目前まで上昇していたユーロドルは、米・GDPの結果を受けたドル買いにより1.176ドルまで下落。しかし、その後はドル買いが後退し、1.1795ドルまで値を戻した。ゴールドは4,500ドルの少し下で高止まりしていたが、米GDP発表後に一時4,430ドルまで下落。しかし、売り一服後はNY市場オープン前の水準まで反騰した。

本日の東京市場では、ドル売り円買いで推移した。日本当局の口先介入が意識される中、年末を目前に控えたポジション調整の動きが入ってきているか。ドル円は仲値までにかけては底堅く推移したが、仲値後に下落。155.53円まで下押しして前日の安値を下回った。その後は戻りを試す場面もあったが上値重く推移。ユーロドルは一時1.18ドルを超えて12月17日につけた直近高値を上回る場面もあったが、上抜けには至らず、1.179ドル台での推移となった。史上最高値を更新した後も続伸しているゴールドは、一時4,526ドルまで上昇し、本日も最高値を更新。しかし4,500ドルより上では上値重く4,490ドル台まで下押しされている。

本日の指標は、22:30に発表される米・前週分新規失業保険申請件数に注目したい。同指標は、米国内の失業者が失業保険を初めて申請した件数を米労働省雇用統計局が集計したもの。今回の市場予想は22.3万件で、前回の22.4万件からやや減少する見込み。クリスマス休暇の影響で閑散相場となり、流動性が低下することが予想されるだけに、同指標の結果と市場予想の乖離が大きくなれば平常時より荒い値動きとなる可能性もあるため注意したい。また、25:30には米・7年債の入札が行われる。通常時の国債入札では、入札が好調となった場合は金利低下によるドル売り、入札結果が低調に終わればドル買いの材料となる可能性もある。ただ、本日はクリスマスの影響で27:00で米国市場が閉場で、明日も欧米市場が休場であるため、市場への影響が出にくい可能性がある。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。