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小幅な値動きの中、円がやや買い戻される

小幅な値動きの中、円がやや買い戻される

小幅な値動きの中、円がやや買い戻される

掲載日:2025.12.29

本日のポイント

  1. 1 米・11月中古住宅販売保留指数
  2. 2 米・12月ダラス連銀製造業活動指数

26日のNY市場では、小幅な値動きの中でドルがやや買われた。ドル買いの判断材料となるものは特別なく、米株が上昇する展開を受けてのドル上昇と考えられる。ドル円はNY市場オープン後156.23円まで下落する場面もあったが、その後は156.73円まで反騰。ユーロドルはNY市場オープン直後1.1796ドルまで上昇し日通しの高値を付けたが、1.1761ドルまで反落。日通し高値更新の上昇から一転、安値を更新することとなった。ただ年末が近いことから活発な値動きは生まれず、その後は1.177ドル台での推移となった。ゴールドは4,550ドルまで上値を伸ばした。ただ、この水準を突破できず、その後は4,500ドル台前半での推移となった。

クリスマス前後では円が軟化していたが、週明けとなった本日の東京市場では円がやや買い戻された。ドル円は東京市場オープン直後に156.06円まで下落。一時156.51円まで値を戻したものの、再び下落を試し、156.2円まで下落したところで東京市場が閉場した。円はユーロに対しても買われている。ユーロ円は9:00台に一時183.8円まで下落。その後184.41円と前週金曜の高値まで買い戻される場面もあったが、午後には再び下落し、183.73円と下げ幅を拡大した。ここまで2営業日続落しているユーロドルは、本日も安値を切り下げ、1.1753ドルまで下落。ただ、その後は買い戻され、本日早朝の水準まで値を戻している。ゴールドは前週金曜に続き4,550ドルまで上昇したものの反落し、4,500ドルを下回った。

本日の指標は、24:00に米・11月中古住宅販売保留指数が発表される予定。同指標は民間組織の全米リアルター協会(NAR)が発表するもので、中古住宅の契約状況を示す指標だ。署名済であっても引き渡しがされていない住宅を集計している。今回の市場予想は+1.0%で前月の1.9%からは伸び幅が減少するものの、2ヵ月連続でのプラス圏となっている。基本的には保留数は今後の中古住宅販売数に転嫁されるため、市場予想より高い結果となればドル買いの材料と解釈される。2022年は6月を除くすべての月で前月比マイナスが続き、住宅市場の悪化を示していたが、それ以降は月によってまちまちとなっている。また、24:30には米・12月ダラス連銀製造業活動指数も予定されている。同指標はダラス連銀がテキサス州の製造業見通しを調査してまとめたもの。指数がプラスの場合は、前月に比べ景況感が上昇したことを示し、指数がマイナスの場合は景況感の悪化を示す。今回の市場予想は-6.0%。前回の-10.4%からはマイナス幅が減少するものの、4ヵ月連続でのマイナス圏となる見込み。中古住宅販売保留指数とダラス連銀製造業活動指数は両者とも値動きへの影響が出やすい指標ではない上に、年末ということもあり為替市場の反応は薄くなる可能性もあるが、市場予想と結果が乖離していればドルの動向に影響を及ぼす可能性もあるため注意したい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。