米国要人の発言に注目
掲載日:2026.01.12
本日のポイント
- 米・アトランタ連銀ボスティック総裁の発言
- 米・リッチモンド連銀バーキン総裁の発言
9日のNY市場の為替市場では、雇用統計の発表後から円売りドル買いが優勢となった。22:30に発表された雇用統計は、前月分を上回る7.0万人の市場予想だった非農業部門雇用者数が、5.0万人と予想を下回る弱い結果となった。一方で失業率は予想4.5%に対して4.4%、平均時給は前年比3.6%に対し3.8%と強い結果。発表直後は非農業部門雇用者数の結果を受けドル売りが先行したが、その影響は一時的となりドル買いに転じた。その後、高市首相が衆議院を解散する検討に入ったとの一部報道が広がり、積極財政の加速による財政悪化が改めて懸念され円売りが膨らんだ。ドル円は、雇用統計発表直後に157.37円まで下落したが、前年1月以来となる158.18円まで反騰。その後、157.84〜158円で推移した。ユーロドルは雇用統計発表後の上下動の中で一時1.1660ドルまで上昇したが1.1640ドルまで反落。その後は1.163ドル台で推移し閉場を迎えた。ゴールドは雇用統計後に4,517ドルまで上昇。4,480ドル台まで下押す場面もあったが、4,510ドル台まで値を戻して閉場した。
本日の東京市場は、成人の日で休場。同時間帯での為替取引では、休場による取引減少からか、決定的な値動きは出なかった。ドル円は朝方に158.2円をつけ前週末の高値を上回る場面もあったが、157.51円まで反落。再度高値圏に戻す場面もあったが、158円台では失速している。ユーロドルは下落が先行し1.1621ドルの安値をつけたが、先月上旬や前週末にサポートとして機能していた同水準で下げ渋ると、1.1671ドルまで反騰。その後1.16ドル台後半で推移している。為替相場で決定打が出ない一方、ゴールドは史上最高値を更新した。開場から強い勢いを伴った上昇となり、4,601ドルの高値をつけた。買い一服後は4,500ドル台後半での推移となっている。海外市場で為替相場に動意をともなった決定的な動きが出るか、また、ゴールドの上昇幅を拡大するか注目したい。
本日は注目度の高い経済指標は予定されていない。そのため、本日のポイントとして米国の要人発言に注目したい。本日は26:30からアトランタ連銀のボスティック総裁、26:45からリッチモンド連銀のバーキン総裁が発言する。ボスティック総裁は、先週の雇用統計発表後に行われたインタビューで「物価上昇圧力を抑制しなければならず、われわれの全ての措置がそれに寄与することを確実にすることに一点集中する必要がある」とタカ派的な発言をしている。インフレ対策の必要性についてさらなる言及があるか注目したい。一方でバーキン総裁は、雇用統計後のインタビューで、インフレと雇用の両方を注視する必要があるとの発言をしている。中立的はスタンスであるが、さらなる具体的な発言があるか注目したい。両名とも2026年のFOMC会合では投票権を有していないが、本日は他に目立った材料がないため市場からの注目が集まる可能性がある。