円売りトレンド一服か。次の展開を見極めたい
掲載日:2026.01.16
本日のポイント
- 米・12月鉱工業生産
- 米・要人発言
15日のNY市場では、序盤の指標発表をきっかけにドル買いが強まった。しかし、その影響は一時的で、その後反落した。22:30に発表された米失業保険申請件数、1月NY連銀製造業景況指数、1月フィラデルフィア連銀製造業景気指数はいずれも市場予想より強い結果だった。ドル円は指標の結果を受けて158.87円まで上昇。しかし、その後158.43円まで反落した。上昇が止まった158.87円は前年1月13日につけた高値と同水準であり、市場に強く意識されていることが確認された。このまま下落した場合、140〜158.8円の長期レンジへの意識が強まる可能性も考えられる。ユーロドルは22:30の指標発表を受け、前週の安値を下抜ける下落となった。1.1594ドルまで下落した後、1.160ドル台で推移した。ゴールドは4,600ドル台付近での値動きが続いている。
本日の東京市場では、円買いが優勢となった。今週半ばから片山さつき財務相ら日米当局者が円安を牽制する姿勢を強めていることで、為替介入への警戒感が高まっている。また、市場の想定より早いタイミングで日銀の利上げが必要になる可能性がある、との報道が出たことも影響しているか。ドル円は一時157.98円まで下落した。しかし、この水準では買いも入りやすく、前日安値の158.1円を下抜けきれなかった。158円を下抜けるか、それとも158.87円を上抜けるか注目したい。一方、ユーロドルは1.160〜1.161ドル台で方向感に欠ける値動きとなっている。
本日のポイントとして23:15に発表される米・12月鉱工業生産が挙げられる。同指標は米国の製造業、鉱業、および公益会社で生産された総額の増減をインフレ調整後の数値で測定したもの。今回の市場予想は前月比0.1%で、2ヵ月連続となるプラス圏ではあるものの前回の0.2%からは伸びが減少する見込み。結果が市場予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りとなる可能性があるため、発表後の値動きを確認したい。また、本日は米国の要人発言にも注目したい。25:00にボウマンFRB副議長、29:30にジェファーソンFRB副議長が発言する。明日からFOMC前のブラックアウト期間に入るため、本日がFOMC最後の要人発言の機会となる。特に注目したいのはボウマン氏。ボウマン氏は、据え置きとなった前年7月のFOMCでウォラー氏と並んで利下げに投票するなど、副議長就任以来ハト派姿勢を強めている。現在、早期利下げ期待が後退しているが、同氏が本日の講演内で利下げへの強い姿勢をみせるか確認したい。