方向感出にくい展開続く、為替介入実績に注目
掲載日:2026.05.29
本日のポイント
- 日・外国為替平衡操作実施状況の公表(4月28日~5月27日分)
- 米・要人発言
28日のNY市場では、ドル売りが優勢となった。米新規失業保険申請件数が市場予想を上回り、米労働市場の減速が意識されたことに加え、米第1四半期GDP改定値が市場予想を下回ったことで、米景気への慎重な見方が強まったことが背景にある。これを受けて米金利が低下し、ドルの重しとなった。こうした中、ドル円は159.12円まで下落した後、159円台前半での値動きとなった。ユーロドルは1.166ドルまで上昇した後、底堅く推移した。
本日の東京市場では、主要通貨は方向感に欠ける展開となった。前日のNY市場では米指標の弱さを受けてドル売りが進んだものの、東京時間は目立った追加材料に乏しく、ドル円は159円前半で動意に欠ける推移となった。加えて、片山財務相が投機的な円安の動きをけん制する発言をしており、為替介入への警戒感もドル円の上値を抑えた。こうした中、ドル円は159円前半を中心に小動きとなり、ユーロドルも1.16台半ばで方向感に欠ける値動きとなった。
本日のポイントは、19:00の日・外国為替平衡操作実施状況の公表と、米国の要人発言だ。外国為替平衡操作実施状況では、4月28日~5月27日の為替介入の有無が公表される。足元ではドル円が160円に接近した場面や、東京時間に急速なドル売り・円買いが入った場面があり、市場では介入観測が意識されていた。実際に介入が確認されれば、政府・日銀がどの水準や値動きを問題視しているのかを探る材料となり、今後も160円接近時には介入警戒感が強まりやすい。一方、介入が確認されなければ、直近の急落はポジション調整やヘッドライン主導の動きだったとの見方が広がる可能性がある。また、本日は米金融当局者の発言も予定されている。22:10から発言予定のボウマンFRB副議長は金融監督担当の立場から発言する機会が多いものの、インフレや金融政策に関する見解が出れば米金利やドル相場の材料となりやすい。また、22:15から発言予定のフィラデルフィア連銀ポールソン総裁も、景気や雇用、物価見通しに関する発言があればFRB内の政策スタンスを確認する手掛かりとなる。足元では中東情勢や原油価格の動向に加え、米景気の底堅さとインフレ圧力のバランスが意識されており、発言内容次第ではドル相場が反応する可能性がある。