東京市場は方向感探る展開、今夜は米ISM製造業景況指数に注目
掲載日:2026.06.01
本日のポイント
- 米・5月製造業PMI【改定値】
- 米・5月ISM製造業景況指数
29日のNY市場では、ドル売りが優勢となった。米国とイランの戦争終結に向けた期待が高まり、有事のドル買いが巻き戻されたことが背景にある。ただ、週末を控えて大きなポジションを取りにくく、ドル売りが一方向に進む展開にはならなかった。ドル円は159.10円まで下落した後、NY市場後半には売りが一巡して159.30円付近まで戻し、終盤は159.28円前後で推移した。一方、ユーロドルはドル売りを支えに1.1686ドルまで上昇したが、その後は1.1660ドル付近まで反落した。
本日の東京市場では、主要通貨は方向感を探る展開となった。前週末のNY市場では米国とイランの停戦延長協議を巡る不透明感や、為替介入実績の公表を受けてドル売りが優勢となったものの、東京時間は月初の実需取引や中東情勢の続報を見極めたいムードもあり、一方向には傾きにくかった。こうした中、ドル円は午前中に159.5円まで上昇したが、その後は159.4円付近まで押し戻される展開となっている。ユーロに対しても午前中はドルが強く、ユーロドルは一時1.1640ドル付近まで下落したが、その後1.1664ドルまで反騰した。
本日のポイントは、22:45の米・5月製造業PMI【改定値】と、23:00の米・5月ISM製造業景況指数だ。米・製造業PMI改定値は、S&Pグローバルが公表する製造業の景況感を示す指標で、速報値から修正があるかを確認する材料となる。今回の市場予想は55.3で、速報値通りとなることが見込まれている。改定値のため市場の注目度はISM製造業景況指数より低いが、速報値から大きく修正されれば、米製造業の底堅さや景気見通しを通じてドル相場に影響する可能性がある。一方、より注目度が高いのは23:00の米・5月ISM製造業景況指数だ。ISM製造業景況指数は、米製造業の景況感を示す重要指標で、50を上回れば景気拡大、50を下回れば景気縮小を示す。前回は52.7と、景気拡大圏を維持していた。今回の市場予想は53.1で、前回から小幅に改善する見込みとなっている。結果が予想を上回れば米製造業の底堅さが意識され、ドル買い材料となる可能性がある。一方、予想を下回れば米景気の減速懸念を通じて、ドルの上値を抑える材料となりやすい。特に足元では中東情勢や原油価格の動向を背景にインフレ圧力も意識されているため、総合指数だけでなく価格指数の動きにも注意しておきたい。