ドル円は159円半ばで膠着、米JOLTS求人とFRB高官発言を確認
掲載日:2026.06.02
本日のポイント
- 米・クリーブランド連銀ハマック総裁の発言
- 米・4月JOLTS求人件数
1日のNY市場では、前半にドル買いが優勢となった。米5月ISM製造業景況指数が予想を上回ったことに加え、イランが米国との意思伝達を停止したとの報道を受け、中東情勢の先行き不透明感が改めて意識されたことが背景にある。ただ、後半は上昇していた米金利が低下したことで、ドル買いの勢いはやや一服した。こうした中、ドル円は159.77円まで上昇した後、159.60円付近まで押し戻され、終盤は159.69円前後で推移した。一方、ユーロドルはドル買い地合いが重しとなり1.1606ドルまで下落したが、後半は1.1630ドル付近を中心とした狭いレンジで推移し、終盤は1.1633ドル前後で引けた。
本日の東京市場では、主要通貨は全体として様子見ムードの強い展開となった。前日のNY市場では米ISM製造業景況指数の上振れや中東情勢を巡る不透明感を背景にドル買いが優勢となったものの、東京時間では新規材料に乏しく、積極的にドル買いを進める動きは限られた。中東情勢への警戒感は引き続き残る一方、ドル円が160円に近づく場面では為替介入への警戒感も意識され、相場は方向感を欠いた。こうした中、ドル円は159円半ばを中心に膠着し、値幅も限られた。ユーロドルも大きな方向感は出にくく、主要通貨は全体として様子見ムードの強い展開となった。
本日のポイントは、21:30のハマック・クリーブランド連銀総裁の発言と、23:00の米・4月JOLTS求人件数だ。ハマック総裁は、クリーブランド連銀などが共催する金融政策に関する対談イベントに参加予定となっている。ハマック総裁は5月上旬に、金融政策はしばらく据え置きが適切との見方を示したほか、企業や消費者の間で「インフレが定着する」との見方が広がることへの懸念にも言及していた。また、4月FOMCでは利下げ方向を示唆する表現に反対しており、FRB内でもインフレ警戒寄りの姿勢が目立つ。今回も物価認識や利下げ時期に関する発言が出れば、米金利やドル相場が反応する可能性がある。また、23:00には米・4月JOLTS求人件数が発表される。JOLTS求人件数は、米労働市場の需給を示す指標で、FRBの金融政策見通しにも影響しやすい。前回は686.6万件で、今回の市場予想は686.5万件とほぼ横ばいが見込まれている。予想を上回れば労働需要の底堅さが意識されてドル買い材料となる可能性がある一方、予想を下回れば雇用環境の緩みが意識され、ドル売りにつながる余地がある。特に本日はハマック総裁の発言とあわせて、米労働市場とFRB内のインフレ警戒姿勢を確認する展開となりそうだ。
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