ドル買い一服も底堅さ残る、今夜は米ADP雇用統計とISM非製造業指数に注目
掲載日:2026.06.03
本日のポイント
- 米・5月ADP雇用統計
- 米・5月ISM非製造業景況指数
2日のNY市場では、ドル買いが優勢となった。米4月JOLTS求人件数が市場予想を上回ったことで、米労働市場の底堅さが意識された。加えて、イランが米国との意思伝達を停止したとの報道を受け、中東情勢の先行き不透明感が改めて意識されたことも、有事のドル買いにつながった。こうした中、ドル円はJOLTS発表後に159.90円付近まで上昇し、NY市場後半には米金利が高水準で推移する中で159.99円まで上値を伸ばした。その後は159.92円前後で引けた。一方、ユーロドルはドル買い地合いが重しとなり、1.1614ドルまで下落した後、終盤は1.1632ドル前後で推移した。
本日の東京市場では、主要通貨は様子見ムードの強い展開となった。前日のNY市場では米JOLTS求人件数の上振れや中東情勢の不透明感を背景にドル買いが優勢となったものの、東京時間では新規材料に乏しく、積極的にドル買いを進める動きは限られた。中東情勢への警戒感は引き続き残る一方、ドル円が160円に近づく場面では為替介入への警戒感も意識されてか、相場は方向感を欠いた。こうした中、ドル円は159円台後半を中心に推移し、160円手前では上値の重い動きとなった。ユーロドルも1.16ドル台前半で大きな方向感は出にくく、全体としてはドル買い基調が一服する展開となった。
本日のポイントは、21:15の米・5月ADP雇用統計と、23:00の米・5月ISM非製造業景況指数だ。ADP雇用統計は、米民間部門の雇用者数の増減を示す指標で、米労働市場の勢いを確認する材料として注目されやすい。前回は10.9万人増で、今回の市場予想は12.0万人増となっており、雇用の伸びがやや加速する見込みだ。結果が予想を上回れば労働市場の底堅さが意識されてドルを支える可能性がある一方、予想を下回れば雇用鈍化への警戒からドル売り材料となる余地がある。また、23:00には米・5月ISM非製造業景況指数が発表される。ISM非製造業景況指数は、米サービス業の景況感を示す重要指標で、個人消費や内需の底堅さを確認するうえで注目されやすい。前回は53.6と景況感の拡大・縮小の分岐点である50を上回っており、今回の市場予想は53.8と小幅な改善が見込まれている。結果が予想を上回れば米景気の底堅さが意識されてドル買いにつながる可能性がある一方、予想を下回れば景気減速懸念を通じてドル売り材料となりやすい。
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