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主要通貨は様子見、米新規失業保険申請件数とボウマン発言に注目

主要通貨は様子見、米新規失業保険申請件数とボウマン発言に注目

主要通貨は様子見、米新規失業保険申請件数とボウマン発言に注目

掲載日:2026.06.04

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本日のポイント

  1. 1 米・前週分新規失業保険申請件数
  2. 2 米・ボウマンFRB副議長の発言

3日のNY市場では、ドル買いが優勢となった。米5月ISM非製造業景況指数が予想を上回ったことに加え、米国とイランの紛争を巡る先行きが再び不透明になったことで、有事のドル買いが意識されたことが背景にある。27:00に発表された米地区連銀経済報告書では大きなサプライズはみられず、ドル買いの流れは続いた。こうした中、ドル円は米ISM非製造業景況指数の発表後に心理的節目の160円を突破し、その後も160.09円まで上昇。終盤は160.07円前後で推移した。一方、ユーロドルは中東情勢への警戒感を背景としたドル買いが重しとなり、オープン直後に1.1595ドルまで下落した。後半も1.1600ドル付近で上値の重い推移が続き、終盤は1.1598ドル前後で引けた。

本日の東京市場では、主要通貨は方向感に欠ける展開となった。前日のNY市場では米ISM非製造業景況指数の上振れや中東情勢の不透明感を背景にドル買いが進んだものの、東京時間では新規材料に乏しく、積極的にドル買いを進める動きは限られた。加えて、日銀の追加利上げ観測が報じられたことで円買いが入る場面もあり、ドル円は上値の重い推移となった。こうした中、ドル円は一時159円半ばまで軟化した場面もあったが、東京市場全体としては159円後半で小動きとなった。ユーロドルも大きな方向感は出にくく、相場全体としては前日のドル買い基調が一服し、様子見ムードの強い展開となった。

本日のポイントは、21:30の米・前週分新規失業保険申請件数と、23:00のボウマンFRB副議長の発言だ。新規失業保険申請件数は、米労働市場の強弱を早い段階で確認しやすい週次指標だ。前回は21.5万件で、今回の市場予想も21.5万件となっており、横ばいが見込まれている。結果が予想を下回れば雇用環境の底堅さが意識されてドルを支える可能性がある一方、予想を上回れば雇用鈍化への警戒からドル売り材料となる余地がある。また、本日はボウマンFRB副議長の発言も予定されている。ボウマン副議長は直近の金融政策に関する講演で、インフレ上振れリスクを警戒する姿勢を示しており、利下げを急がない姿勢が意識されやすい。足元では中東情勢や原油価格の動向がインフレ見通しに影響しやすくなっているため、物価認識や政策金利の据え置き期間に関する発言が出れば、米金利やドル相場が反応する可能性がある。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。