ドル円は160円台での底堅い値動き続く
掲載日:2026.06.09
本日のポイント
- 米・5月中古住宅販売件数
- 米・3年債入札
8日のNY市場では、ドルは底堅く推移した。米株の堅調な推移がドルの支えとなった一方、NY連銀の1年先インフレ期待が予想を下回ったことはドルの上値を抑える材料となった。中東情勢を巡る不透明感は残っているものの、新規材料は限られ、全体としては米金利上昇に伴うドル買い地合いが残る展開だった。こうした中、ドル円は160.27円まで上昇した後も大きく崩れず、終盤は160.20円付近を中心に推移し、160.19円付近で取引を終えた。一方、ユーロドルは米金利上昇を背景としたドル買いが重しとなり、1.1540ドル付近を挟んで上値の重い展開が続いた。午後も同水準で推移し、1.1535ドル付近でクローズした。
本日の東京市場では、中東情勢への警戒感や原油高への意識から、ドル売りは進みにくい地合いとなった。一方、ドル円が160円台に乗せていることで政府・日銀による為替介入への警戒感も根強く、上値を積極的に追いにくい状況だった。前日にかけては、介入警戒や中東情勢の報道がドル円の重しとして意識されていた。こうした中、ドル円は朝方から160円台前半で推移し、仲値にかけて160.27円前後まで強含む場面があった。その後は上値の重さも意識され、午後は160.20円前後を中心とした小動きとなり、15時時点では160.12円付近で推移した。ユーロドルは1.1527ドルを下値に1.1540ドル台まで小幅に切り返したものの、上値は限られた。
本日のポイントは23:00の米・5月中古住宅販売件数と26:00の米・3年債入札だ。米5月中古住宅販売件数は、市場予想が406万件と前回の402万件から小幅な改善が見込まれている。予想を上回れば米景気の底堅さが意識され、ドル買い材料となりやすい。一方、弱い結果となれば米金利低下を通じてドル売りにつながる可能性がある。また、今週は3年債、10年債、30年債の入札が予定されており、米国債需給への関心が高まりやすい。足元では強い米雇用統計を受けて年内利上げ観測が意識されているため、入札が低調なら米金利上昇を通じてドルの支えとなる一方、需要が強ければ金利低下からドルの上値を抑える展開が想定される。