ドル円は160円台で揉み合い
掲載日:2026.06.08
本日のポイント
- 中東情勢と原油価格の動向
- 米・5月NY連銀1年先インフレ期待
6月5日のNY市場では、ドル買いが優勢となった。5月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が17.2万人増と市場予想を大きく上回り、米景気と労働市場の底堅さが意識されたことが背景にある。これを受けて、FRBが月内会合で金利を据え置くとの見方が優勢となり、ドルの支えとなった。加えて、中東情勢の緊迫化も安全資産としてのドル需要を後押しした。こうした中、ドル円は160円を上抜け、160.34円まで上昇。終盤は160.2円付近で推移した。一方、ユーロドルは1.152ドル台まで下落した。
本日の東京市場では、主要通貨はもみ合う展開となった。中東情勢を受けた原油高や米国の利上げ観測を背景にドル買い材料は残っている一方、ドル円が160円台に乗せたことで為替介入への警戒感も強まったためか上値を積極的に追う動きは限られた。こうした中、ドル円は一時160.39円まで上昇し、4月30日以来の高値を更新した。ただ、買いは続かず160円前半を中心とした狭いレンジでの推移となった。ユーロドルは1.152ドル台の狭いレンジでのもみ合いとなった。
本日のポイントは、中東情勢と原油価格の動向、米・5月NY連銀1年先インフレ期待だ。中東情勢では、米国とイランの停戦協議を巡る不透明感が続いており、原油価格や米金利、ドル相場が関連報道に振らされやすい状況にある。足元では原油高がインフレ圧力として意識されやすく、情勢悪化や原油価格の上昇が続けば、米金利上昇や有事のドル買いを通じてドルを支える可能性がある。一方、停戦協議の進展が伝われば、原油価格の下落や有事のドル買い後退につながる余地がある。また、NY連銀の1年先インフレ期待は、米家計の物価見通しを確認する材料となる。主要指標ほどのインパクトはないものの、足元では中東情勢や原油高を背景にインフレ懸念が高まりやすくなっているため、期待インフレが上振れれば米金利上昇を通じてドルを支える可能性がある。本日は主要な米経済指標が限られるため、中東情勢と原油価格、インフレ期待の動向を確認する日と整理したい。
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