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中東緊張緩和を好感しドル円159.7円台まで下落するも持ち直す

中東緊張緩和を好感しドル円159.7円台まで下落するも持ち直す

中東緊張緩和を好感しドル円159.7円台まで下落するも持ち直す

掲載日:2026.06.15

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本日のポイント

  1. 1 米・6月NY連銀製造業景気指数
  2. 2 米・5月鉱工業生産

12日のNY市場では、ドルは横ばい圏で推移した。米6月ミシガン大学消費者信頼感指数は48.9と市場予想を上回った一方、同時に発表された1年先の期待インフレ率が予想を下回ったことで、米金利上昇を伴うドル買いは続きにくかった。米・イランの紛争終結に向けた合意の行方を見極めたいとの姿勢も強く、週末を控えて一方向には傾きにくい展開だった。こうしたなか、ドル円は午前中に160.34円まで上昇する場面があったが、期待インフレ率の下振れを受けて160.17円まで下落した。後半は新規材料に乏しいなか、160.20円付近を中心とした小動きが続き、160.21円付近で取引を終えた。一方、ユーロドルは一時1.1561ドルまで下落したものの、米指標後のドル売りを背景に1.1583ドルまで反発した。午後は週末を控えて1.1560ドル付近での小動きとなり、1.1566ドル付近でクローズした。

本日の東京市場では、米・イラン情勢の緊張緩和への期待を背景に、早朝の市場オープン直後からドル売りの動きが先行した。トランプ米大統領がイランとの合意完了に言及したことで有事のドル買いが後退し、ドル円は早朝に一時159.74円まで下落。しかし、その後は日経平均の大幅上昇を受けたリスク選好の円売りや米10年債利回りの下げ止まりに加え、五十日の仲値に向けた実需のドル買いなどを支えに反発し、160.23円付近まで持ち直す展開となった。その後は戻り売りも入り、午後は160円台前半でもみ合いとなり、15時時点では160.05円付近で推移した。一方、ユーロドルはドル売りの流れを受けて朝方に1.1618ドルまで上昇し、午後もドル売り継続で一時1.1622ドルまで上値を伸ばした。

本日のポイントは21:30の米・6月NY連銀製造業景気指数と22:15の米・5月鉱工業生産だ。米6月NY連銀製造業景気指数は、市場予想が+13.0と前回の+19.6から低下が見込まれている。前回は市場予想を上回り、製造業の底堅さが意識された。今回も予想を上回れば、米景気の底堅さが確認され、ドル買い材料となりやすい。一方、予想以上に低下すれば、製造業の減速懸念からドルの上値を抑える可能性がある。また、米5月鉱工業生産は、市場予想が前月比+0.3%と前回の+0.7%から伸びの鈍化が見込まれている。前回は製造業や公益部門の増加を背景に強い結果となり、米景気の底堅さを示す内容だった。今回も堅調な結果となれば、景気減速への警戒感が和らぎ、米金利上昇を通じてドルの支えとなりやすい。一方、予想を下回れば、製造業関連指標の弱さとあわせて米景気への不透明感が意識され、ドル売りにつながる可能性がある。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。