日銀利上げ消化後、ドル円は160円台前半でもみ合い
掲載日:2026.06.16
本日のポイント
- 米・5月住宅着工件数
- 米・20年債入札
15日のNY市場では、ドルは小幅に買い戻された。米国とイランの戦闘終結に向けた合意を受けて、序盤は有事のドル買いが後退し、ドル売りが先行した。ただ、週内に日銀金融政策決定会合とFOMCを控えて様子見姿勢も強く、米長期金利が低下幅を縮めるとドルは買い戻された。この日発表された米6月NY連銀製造業景気指数や米5月鉱工業生産、米6月NAHB住宅市場指数はいずれも予想を下回ったものの、相場への影響は限られた。こうしたなか、ドル円は23時過ぎに160.03円付近まで下落した後、米長期金利の下げ渋りを受けて反発した。後半にかけては全般的にドル買いが優勢となり、前週金曜高値の160.38円を上抜けて160.40円まで上昇し、160.34円付近で取引を終えた。一方、ユーロドルは22時30分過ぎに1.1621ドル付近まで上昇したものの、アジア時間の高値1.1622ドル付近が上値抵抗として意識されると伸び悩んだ。米長期金利が低下幅を縮めたことも重しとなり、終盤は1.1584ドル付近まで下押しし、1.1590ドル付近でクローズした。
本日の東京市場では、日銀金融政策決定会合を控えて円買いが先行した。市場では政策金利を0.75%程度から1.0%程度へ引き上げるとの見方が広がっており、結果公表前は日銀の追加利上げ姿勢を見極めたいとのムードが強まった。また、植田総裁は入院により会合を欠席しており、会合は氷見野副総裁が議長を代行、会見は内田副総裁が代行する予定とされていたことも注目された。こうしたなか、ドル円は朝方から上値の重い展開となり、日銀会合の結果公表前には160.05円付近まで下落した。その後、日銀が政策金利を1.0%程度へ引き上げると、材料出尽くし感から円買いは一服し、ドル円は160.20円台まで持ち直した。午後は内田副総裁による会見を控えて積極的な売買は限られ、160.20円前後を中心に落ち着いた推移となった。ユーロドルは日銀イベントを巡る円主導の動きが中心となるなか、方向感は限られた。
本日のポイントは21:30の米・5月住宅着工件数と26:00の米・20年債入札だ。米5月住宅着工件数は、市場予想が143.0万件と前回の146.5万件から減少が見込まれている。建設許可件数も141.9万件と前回の144.2万件から減少予想となっており、住宅市場の減速感が意識されやすい。予想を上回れば住宅市場の底堅さが確認され、米景気への懸念後退からドル買いにつながりやすい。一方、弱い結果となれば米金利低下を通じてドルの上値を抑える可能性がある。また、米財務省は130億ドル規模の20年債入札を予定している。今週はFOMCを控えて米長期金利の動向に関心が集まりやすく、入札結果を受けた債券需給の変化にも注意したい。入札が低調なら米長期金利の上昇を通じてドル円の支えとなる一方、需要が強ければ金利低下からドルの上値を抑える展開が想定される。