FOMC控え様子見、ドル円は160円台前半で小動き
掲載日:2026.06.17
本日のポイント
- 米・5月小売売上高
- 米・FOMC政策金利発表
16日のNY市場では、ドルは底堅く推移した。特段注目度の高い米経済指標の発表はなく、翌日にFOMCを控えて積極的な方向感は出にくかったものの、米金利の上昇に追随する形でドル買いが優勢となった。一方、米紙報道を受けて、米国がイランによる石油・燃料の販売開始を認めるとの見方が広がると、WTI原油先物は75ドル台半ばまで急落した。これを受けて米10年債利回りが低下する場面もあり、ドルの上値を抑えた。こうした中、ドル円は米金利の上昇を支えに160.40円付近まで上昇した。午後はFOMCの結果発表を翌日に控えるなかでも底堅く推移し、160.48円付近まで上値を伸ばして取引を終えた。一方、ユーロドルは独ZEW景況感指数の上振れを受けたユーロ買い・ドル売りが先行し、原油安に伴う米金利低下も支えに一時1.1620ドルまで上昇した。ただ、前日高値の1.1622ドルを上抜けられず、終盤は1.1609ドル付近でクローズした。
本日の東京市場では、今晩のFOMCを控えて様子見姿勢が強かった。前日のNY市場ではドルが対円で底堅く推移したものの、160円台では政府・日銀による為替介入への警戒感も根強く、積極的に上値を追いにくい状況だった。また、米国がイラン産原油・燃料の販売を認める方針と報じられたことで原油価格が大きく下落し、中東リスクの後退も意識された。こうしたなか、ドル円は朝方から160.40円前後で推移した。FOMC待ちのなかで方向感は限られ、午後にかけても160円台前半での小動きが続いた。ユーロドルも1.1610ドル前後で推移し、東京時間では積極的な売買は手控えられた。
本日のポイントは21:30の米・5月小売売上高と27:00の米・FOMC政策金利発表だ。米5月小売売上高は、市場予想が前月比+0.5%と前回と同水準の上昇が見込まれている。自動車を除くベースでは前月比+0.6%と、前回の+0.7%から小幅な鈍化予想となっている。同指標は景気の底堅さを判断するうえで重要度が高く、予想を上回れば米景気の底堅さが意識され、ドル買い材料となりやすい。一方、弱い結果となれば、消費減速への警戒から米金利低下を通じてドル売りにつながる可能性がある。また、FOMCでは政策金利を3.75%に据え置くことが見込まれている。今回の会合では、政策金利の結果だけでなく、声明文でインフレや雇用、景気判断にどのような変化が示されるかが注目される。加えて、ウォーシュFRB議長の会見では、今後の利下げ時期や物価見通しに関する発言が焦点となる。声明や会見がタカ派的な内容となれば米金利上昇を通じてドル買いにつながりやすい一方、利下げに前向きな姿勢が示されればドルの上値を抑える展開が想定される。