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ドル円160円台半ばで推移、米雇用・製造業指標に注目

ドル円160円台半ばで推移、米雇用・製造業指標に注目

ドル円160円台半ばで推移、米雇用・製造業指標に注目

掲載日:2026.06.18

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本日のポイント

  1. 1 米・前週分新規失業保険申請件数
  2. 2 米・6月フィラデルフィア連銀景況指数

17日のNY市場では、ドル買いが優勢となった。米5月小売売上高が前月比+0.9%と市場予想を上回り、米個人消費の底堅さが意識された。さらに、FOMCでは政策金利が3.50~3.75%に据え置かれたものの、声明や政策金利見通しで年内利上げの可能性が示され、インフレ警戒を維持するタカ派的な内容と受け止められた。ウォーシュFRB議長の初会合後の会見も、利下げよりもインフレ抑制を重視する姿勢が意識され、米金利上昇を通じてドルの支えとなった。こうしたなか、ドル円はFOMC後にドル買いが強まり、160.40円台まで下値を切り上げた。政府・日銀による円買い介入への警戒感から160円台後半では上値の重さも意識されたものの、米利上げ観測の高まりを背景に底堅く推移した。一方、ユーロドルはFOMC後のドル買いを受けて下落し、一時1.1479ドルまで下落した後、1.15ドル付近で推移した。

本日の東京市場では、前日のFOMC後のドル買い地合いを引き継ぎ、ドルは底堅く推移しやすい展開となった。ただ、ドル円が160円台半ばまで上昇するなかで、政府・日銀による為替介入への警戒感も強まり、積極的に上値を追いにくい状況だった。市場では、FOMC通過後の米金利動向に加え、160円台での当局対応を見極めたいとのムードも意識された。こうしたなか、ドル円は朝方から160円台半ばで揉み合いとなった。一方でユーロドルは1.1528ドルまで買い戻された。

本日のポイントは21:30の米・前週分新規失業保険申請件数と米・6月フィラデルフィア連銀景況指数だ。前週分新規失業保険申請件数は、市場予想が22.5万件と前回の22.9万件から小幅な改善が見込まれている。前日のFOMC通過後、米金利の方向感を見極めるうえで労働市場の状態が改めて注目されやすく、申請件数が予想以上に減少すれば、雇用環境への安心感からドル買い材料となりやすい。一方、予想を上回る増加となれば、労働市場の軟化が意識され、米金利低下を通じてドルの上値を抑える可能性がある。また、米6月フィラデルフィア連銀景況指数は、市場予想が+10.0と前回の-0.4から大幅な改善が見込まれている。前回はマイナス圏に落ち込み、製造業の弱さが意識された。今回の結果が予想を上回れば、米製造業の持ち直しが確認され、ドルの支えとなりやすい。一方、予想を下回り再び弱さが目立つ内容となれば、景気減速への警戒からドル売りにつながる可能性がある。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。