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ドル円は162円台前半、米PPIと議長証言に注目

ドル円は162円台前半、米PPIと議長証言に注目

ドル円は162円台前半、米PPIと議長証言に注目

掲載日:2026.07.15

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本日のポイント

  1. 1 米・6月生産者物価指数(PPI)
  2. 2 米・ウォーシュFRB議長の議会証言

14日のNY市場では、ドルは乱高下の末に底堅く推移した。米6月CPIは総合・コアともに市場予想を下回り、発表直後は米利上げ観測の後退を受けてドル売りが強まった。一方、その後はイラン情勢の緊迫化を受けた原油価格の上昇や、ウォーシュFRB議長が議会証言でインフレ抑制への強い姿勢を示したことが支えとなり、ドルは買い戻された。こうした中、ドル円は米CPI発表後に161.60円付近まで急落したものの、その後は買い戻しが優勢となり、引けにかけて162.28円付近まで反発した。ユーロドルは米CPI後のドル売りで1.146ドル台まで上昇する場面があったが、ウォーシュFRB議長のタカ派的な発言や中東情勢への警戒感を背景に伸び悩み、上値の重い展開となった。

本日の東京市場では、前日のドル買い戻しの流れを受け、ドル円は162円台前半で底堅く推移した。もっとも、162円台では政府・日銀による為替介入への警戒感が根強く、米PPIやFRB高官発言を前に様子見姿勢も意識されやすかった。こうした中、ドル円は朝方から162円台前半を中心にもみ合った。東京時間では新規材料に乏しく、方向感は限られた。ユーロドルは1.14ドル台前半で上値の重い展開となった。

本日のポイントは21:30の米・6月生産者物価指数(PPI)と、23:00のウォーシュFRB議長の議会証言だ。米6月PPIは、市場予想が前月比±0.0%、前年比+6.2%と、前回の前月比+1.1%、前年比+6.5%から伸びの鈍化が見込まれている。コアPPIは前月比+0.3%、前年比+5.2%の予想で、前月比は前回の+0.4%から鈍化する一方、前年比は前回の+4.9%から加速する見通しだ。前日の米CPIが市場予想を下回ったことでインフレ鈍化への期待が意識された一方、足元では中東情勢を巡る地政学リスクやFRB高官のタカ派的な発言もあり、物価の再加速に対する警戒感も残っている。PPIが予想を上回れば、インフレ圧力の根強さが意識され、米金利上昇を通じてドル買い材料となりやすい。一方、弱い結果となれば、前日のCPIに続いてインフレ鈍化が確認され、ドルの上値を抑える可能性がある。また、ウォーシュFRB議長の議会証言にも注意したい。前日に続く半期に1度の金融政策報告に関する証言であり、インフレ見通しや労働市場、今後の政策運営に関する発言が焦点となる。前日の証言ではインフレ抑制への姿勢が意識され、CPI後のドル売りを巻き戻す材料となった。今回もインフレ警戒を維持する姿勢が示されればドルの支えとなりやすい一方、物価鈍化や雇用減速への配慮が目立てば、ドルの上値を抑える展開が想定される。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。