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ドル円は162円台前半で膠着、小売売上高に注目

ドル円は162円台前半で膠着、小売売上高に注目

ドル円は162円台前半で膠着、小売売上高に注目

掲載日:2026.07.16

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本日のポイント

  1. 1 米・先週分新規失業保険申請件数
  2. 2 米・6月小売売上高

15日のNY市場では、ドル売りが優勢となった。米6月PPIは前月比・前年比ともに市場予想を下回り、前日のCPIに続いてインフレ鈍化が意識された。これを受けて年内の米利上げ観測が後退し、米金利低下を通じてドルの重しとなった。また、原油価格の下落もインフレ再燃への警戒を和らげ、ドル売りの流れを後押ししたか。ウォーシュFRB議長は上院銀行委員会での証言で、インフレデータは不完全との見方を示したものの、ドル買いを強める材料にはなりにくかった。こうした中、ドル円は162.40円付近から162.11円付近までじり安。その後も下落が続き一時161.90円の安値をつけた。ただ162円を下回る水準では買い支えもみられる。一方、ユーロドルは一時1.1406ドルまで下落した後、ドル売りを受けて1.148ドルまで反発した。終盤は1.1463ドル付近で取引を終えており、ドル安の流れが残る展開となった。

本日の東京市場では、前日のドル売りの流れが残り、ドル円は上値の重い展開となった。前日の米物価指標を受けて米利上げ観測が後退したことが引き続きドルの重しとなった一方、中東情勢を巡る不透明感は残っており、ドルの下値も限られやすい状況だった。こうした中、ドル円は朝方から162円台前半で推移した。東京時間では前日のNY終値付近から上値の重い動きとなり、162円台前半を中心にもみ合った。ユーロドルは前日のドル売りの流れを受けて底堅く、1.14ドル台後半をうかがう展開となった。

本日のポイントは21:30の米・先週分新規失業保険申請件数と、米・6月小売売上高だ。先週分新規失業保険申請件数は、市場予想が21.7万件と前回の21.5万件から小幅な増加が見込まれている。足元では米物価指標の下振れを受けて利上げ観測が後退しているため、労働市場に減速感が広がっているかを確認する材料となる。申請件数が予想を下回れば、雇用環境の底堅さが意識され、ドルの下支えとなりやすい。一方、予想を上回る増加となれば、労働市場の軟化が意識され、ドルの上値を抑える可能性がある。また、米6月小売売上高にも注目したい。市場予想は前月比+0.2%と、前回の+0.9%から伸びの鈍化が見込まれている。自動車を除くベースでは前月比-0.1%と、前回の+0.8%からマイナスに転じる予想となっており、個人消費の勢いを見極めるうえで重要な材料となる。予想を上回れば、米景気の底堅さが意識され、ドル買い材料となりやすい。一方、弱い結果となれば、物価鈍化に続いて消費の減速も意識され、米金利低下を通じてドルの上値を抑える展開が想定される。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。