ドル円163円台で介入警戒強まる
掲載日:2026.07.22
本日のポイント
- 米・20年債入札
- 米・主要企業決算を控えた米株動向
21日のNY市場では、ドル買いが優勢となった。米・イラン情勢の緊迫化を背景に原油価格が上昇し、インフレ再燃への警戒から米長期金利も上昇した。米景気の底堅さや米金利高止まりが意識される中、ドルは主要通貨に対して買われやすい地合いとなった。こうした中、ドル円は162円台後半から163円台前半まで上昇し、一時163.24円と1986年以来の円安水準を付けた。終盤も163円台前半で底堅く推移した。一方、ユーロドルはドル買いを受けて1.14ドル台前半で上値の重い展開となり、一時1.14ドルを割り込む場面もあった。
本日の東京市場では、前日のドル買い地合いを受けてドル円は底堅く推移した。ただ、米・イラン情勢への警戒や米金利上昇がドルの支えとなる一方で、163円台では為替介入への警戒感が一段と強まり、上値を積極的に追う動きは限られた。 こうした中、ドル円は163円台前半で方向感を探る展開となった。片山財務相から円安をけん制する発言が伝わったものの、反応は限られ、午後にかけても163.10円前後を中心にもみ合った。ユーロドルはドル買い圧力が残る中、1.14ドル台前半で上値の重い展開となった。
本日のポイントは、米20年債入札と、米主要企業決算を控えた米株動向だ。 足元では米・イラン情勢への警戒や原油高を背景にインフレ再燃への警戒が強まり、米長期金利がドル円の支えとなっている。20年債の入札が低調となれば、米長期金利の上昇を通じてドル買いが強まりやすい。一方、入札が堅調に通過すれば、金利上昇への警戒が和らぎ、ドル買いの勢いが一服する可能性がある。 また、米主要企業決算を控えた米株動向にも注意したい。今夜は引け後にテスラとアルファベットの決算が予定されており、大型ハイテク株やAI関連株への期待が維持されるかが焦点となる。米株が底堅く推移すればリスク選好の円売りにつながりやすい一方、決算警戒や米金利上昇を受けて株安が進めば、リスク回避の円買いが意識される可能性がある。