ドル円は163円台で底堅く推移
掲載日:2026.07.23
本日のポイント
- 欧・ECB政策金利
- 米・前週分新規失業保険申請件数
22日のNY市場では、ドルは底堅く推移した。米・イラン情勢の緊迫化を背景に原油価格が上昇し、インフレ再燃への警戒から米長期金利も上昇した。米10年債利回りの上昇もドルの下支えとなった。一方、前日に1986年以来の円安水準を付けた後だけに、為替介入への警戒感も根強く、上値を積極的に追う動きは限られた。こうしたなか、ドル円は一時163.18円付近まで上昇したものの、前日に付けた163.24円を上抜けるには至らず、163円台前半で推移した。ユーロドルはECB理事会を控えた様子見姿勢もあってか、1.14ドル台前半の狭いレンジでもみ合った。米株市場では、テスラやアルファベットなど主要企業の決算を控えるなか、ナスダックが下落し、リスク選好の動きも限られた。
本日の東京市場では、前日のドル高・円安地合いを受け、ドル円は底堅さを維持した。中東情勢への警戒や米金利高止まりがドルの支えとなる一方、約40年ぶりの円安水準にあることで利益確定のドル売りや為替介入への警戒も意識され、上値を積極的に追う動きは限られた。こうしたなか、ドル円は163円台前半を中心にもみ合った。有事のドル買いと介入警戒を背景とした円買いが交錯し、方向感は限られた。一方でユーロドルは豪ドル高に連れる場面もあり、1.1435ドルまで上昇する堅調な展開となった。
本日のポイントは、21:15のECB政策金利と21:30の米・前週分新規失業保険申請件数だ。ECB政策金利の市場予想は2.40%と前回から据え置きが見込まれている。市場の関心は政策金利そのものよりも、声明文や21:45から行われるラガルドECB総裁の会見で今後の利下げ・利上げ余地にどのような見方が示されるかに向かいやすい。ハト派的な内容となればユーロ売りにつながりやすい一方、インフレ警戒が残る内容となればユーロの下支えとなる可能性がある。また、米・前週分新規失業保険申請件数にも注目したい。市場予想は21.2万件と、前回の20.8万件から小幅な増加が見込まれている。足元では米金利高止まりがドル円を下支えしているため、労働市場の底堅さが確認されれば、米金利上昇を通じてドル買いが強まりやすい。一方、申請件数が予想を上回って増加すれば、労働市場の軟化が意識され、ドルの上値を抑える可能性がある。