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ドル円は1986年以来の高値圏、164円手前で底堅く推移

ドル円は1986年以来の高値圏、164円手前で底堅く推移

ドル円は1986年以来の高値圏、164円手前で底堅く推移

掲載日:2026.07.24

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本日のポイント

  1. 1 米・7月PMI
  2. 2 米・6月新築住宅販売件数

23日のNY市場では、ドル買いが優勢となった。米・イラン情勢の緊迫化を背景に原油価格が上昇し、インフレ再燃への警戒からFRBの利上げ観測が意識された。加えて、米新規失業保険申請件数が低水準となり、労働市場の底堅さが確認されたこともドル買いを後押しした。ECBは市場予想通り政策金利を据え置いたものの、ユーロの買い材料にはなりにくかった。こうしたなか、ドル円は163.45円から163.99円まで上昇し、164円に迫る場面があった。1986年11月以来のドル高・円安水準を更新したことで為替介入への警戒感は強まった可能性はあるものの、終盤も高値圏で底堅く推移した。一方、ユーロドルはECB理事会後も上値が重く、ドル買いの流れを受けて軟調に推移し一時1.1364ドルまで下落。その後も買いに転じることなく1.137ドル台で推移した。

本日の東京市場では、前日のドル買い地合いを受け、ドルは底堅さを維持した。中東情勢への警戒や米金利高止まりがドルの支えとなる一方、約40年ぶりの円安水準にあることで、利益確定のドル売りや為替介入への警戒も意識されてか、前日高値を積極的に追う場面はみられなかった。こうしたなか、ドル円は163円台後半を中心にもみ合った。一時163.90円付近まで上昇するなど底堅さは残ったものの、上値の重さから方向感は限られた。ユーロドルは1.13ドル台後半から1.14ドル付近で上値の重い展開となり、東京時間では全体的に動意の限られる展開となった。

本日のポイントは22:45の米・7月PMIと23:00の米・6月新築住宅販売件数だ。製造業PMIは市場予想が54.4と前回の53.9から改善、非製造業PMIも51.5と前回の51.2から小幅な改善が見込まれている。米景気の底堅さが意識されているなか、PMIが予想を上回れば、景気拡大への見方が強まり、米金利上昇を通じてドルの支えとなりやすい。一方、弱い結果となれば、景気減速への警戒からドル買いの勢いが一服する可能性がある。また、米6月新築住宅販売件数にも注目したい。市場予想は61.0万件と、前回の58.0万件から増加が見込まれている。住宅ローン金利の高止まりが住宅市場の重しとなるなか、予想を上回る結果となれば、住宅需要の底堅さが意識され、ドル買い材料となりやすい。一方、予想を下回れば、金利高による住宅市場の鈍化が意識され、米金利低下を通じてドルの上値を抑える可能性がある。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。