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FOMC控えドル軟調、米大手決算にも注目

FOMC控えドル軟調、米大手決算にも注目

FOMC控えドル軟調、米大手決算にも注目

掲載日:2026.07.29

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本日のポイント

  1. 1 米・FOMC政策金利
  2. 2 米・大手企業決算

28日のNY市場では、ドル売りがやや優勢となった。FOMCの結果発表を控えて積極的な売買は手控えられたものの、米7月消費者信頼感指数が市場予想を下回り、米長期金利が低下したことがドルの重しとなったか。また、中東情勢への過度な警戒が後退し、原油価格が下落したことで、インフレ再燃への警戒もやや和らいだ。一方、FOMCでのタカ派的な据え置きや利上げ観測は残っており、ドル売りは一方向には強まりにくかった。こうしたなか、ドル円はNY市場序盤に163.90円台まで上昇した後、米消費者信頼感指数の下振れを受けて163円台後半へ反落した。終盤もFOMCを控えた様子見姿勢が強く、163円台後半で方向感を探る展開となった。一方、ユーロドルはドル売りを受けて一時1.14ドルまで上昇。その後は1.13ドル台後半で下値の堅い展開となった。

本日の東京市場では、前日のNY市場でドル売りがやや優勢となった流れを受け、ドルは軟調に推移した。FOMCの結果発表を控えるなか、これまで高値圏で推移していたドル円には持ち高調整の売りも入りやすく、東京時間では積極的にドルを買い戻す動きは限られた。こうしたなか、ドル円は東京時間に売りが先行し、一時163.28円まで下落した。その後はFOMCを控えた様子見姿勢もあり、下げ幅を広げる動きは限られたものの、163円台前半を中心に戻りの鈍い展開となった。ユーロドルはドル売りを受けて上昇し、東京時間では下値の堅い展開となった。

本日のポイントは、27:00の米・FOMC政策金利と米株式市場引け後の大手企業決算だ。米FOMCでは、政策金利が3.75%で据え置かれる見通しとなっている。市場の関心は政策金利そのものよりも、声明文や27:30から予定されているパウエルFRB議長の記者会見だろう。インフレや景気、今後の利上げ余地についてどのような見方が示されるかに向かいやすい。タカ派的な内容となれば、米金利上昇を通じてドル買いが強まりやすい。一方、利上げに慎重な姿勢が示されれば、米金利低下を通じてドルの上値を抑える可能性がある。また、米大手企業決算にも注目したい。米株引け後にはマイクロソフトとメタ・プラットフォームズの決算が予定されており、AI関連投資や大型ハイテク株への期待が維持されるかが焦点となる。決算内容を受けて米株が底堅く推移すれば、リスク選好の円売りにつながりやすい。一方、決算への失望感から米株が下落すれば、リスク回避の円買いが意識され、ドル円の上値を抑える可能性がある。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。